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流通システム開発センター/平成15年度JAN型POSシステム導入実態調査

2004年05月30日/未分類

(財)流通システム開発センターの流通コードセンターは、毎年3月末日現在で調査しているJAN型POSシステム導入実態調査の結果をまとめた。

2002年4月1日から2003年3月31日までの1年間のJAN型POSシステムの総導入台数は99 760台と前年度の119 811台を大きく下回った。また、総導入店舗数も34 170店と前年度の49 433店を大きく下回った。

一昨年度は一部の業態に積極的にPOSの新規導入とリプレースの需要があったものの、昨年度は大量な新規導入、リプレースが見られなかったと、小売業における設備投資に対する厳しい姿勢が依然として続いていることなどから前年度を下回る結果となった。

2002年度の導入台数を業態別にみると、コンビニエンスストアが一昨年度を下回ったものの台数15 915台、店舗数7 979店と業態別のなかで最も多かった。次いでスーパーが12 540台で前年比28.0%の伸び(店舗数2 107店)、総合スーパーが10 751台で前年比45.9%の伸び(店舗数442店)、とスーパー、総合スーパーの両者とも店舗数は減少したものの、リプレース需要などにより台数が伸びをみせた。百貨店は店舗数が78店と前年度(234店)を大きく下回ったが、台数は前年度に引き続き7 381台とリプレースによる動きが順調であった。

ホームセンター・DIYでは新規出店の影響もあり、台数6 869台、店舗数923店とともに本調査始まって以来の最高の数値となった。また、一昨年度台数を939台と減少させたショッピングセンターはリプレース需要が活発で2 527台と大幅に台数を伸ばした。ドラッグストアは新店舗の出店が引き続き活発であったが、一昨年度の水準を下回った(5 669台/前年比10.8%減、2 295店/前年比25.0%減)。

専門店は、大きな減少となった。特に一昨年度、大手メーカーによりリティルサポートがあり、リプレース需要から過去最高の導入台数、店舗数であった化粧品専門店が昨年度は80台、68店と大幅な減少となり、専門店全体(19 239台/前年比47.0%減、9 037店/前年比49.1%減)を引き下げる結果となった。

飲食店(4 157台/前年比1.6%減、3 291店/前年比6.1%増)は台数が若干減少したものの、リプレースによる導入店舗数は増加傾向を示している。

その他に分類された13 263台のなかでは、病院、レンタルショップ、エステティックサロン、カラオケ店等のサービスと物販を扱う店舗へのPOS導入が目立って増えている。

PC-POS導入台数は99 598台と前年度の73 631台に比べ35.3%の増加を示している。また、POS導入台数全体(119 811台)に対して83.1%までそのシェアを拡大、一昨年度の64.0%から昨年度の73.3%と年々そのシェアは拡大傾向をみせている。

業態・業種別にPC-POSの占める割合をみると、メーカー主導によるリテールサポートやSCMの構築が進められている化粧品専門店(14 390台/99.9%)ではリプレースの影響もあり、POSのほぼ100%がPC-POSとなった。百貨店(7 391台/95.9%)、コンビニエンスストア(29 306台/96.9%)、衣料品・身の回り品専門店(5 159台/94.9%)家電専門店(4 990台/96.5%)においても、導入されるPOSのほとんどがPC-POSで占められている。

パソコンの高機能化に伴いPC-POSも搭載CPUが強化されるなど、機能が向上している。POS機器メーカーでは一部のリプレース需要を除き、PC-POSのみを扱う傾向がみられ、今後、PC-POSのシェアは更に拡大することが予測される。
また、OSは、依然、WindowsNT、2000が主力であるが、Linuxなど、新たなOSを使ったPC-POSの市場進出への準備が進んでいる。

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