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三菱重工業/コンビニ配送に2室用陸上輸送冷凍ユニット開発

2004年06月13日/未分類

三菱重工業(株)は、コンビニエンスストア商品の配送効率化に、業界初の「非凝縮冷媒加温方式」(特許申請中)採用の2室用陸上輸送冷凍ユニット(以下:2室用冷凍ユニット)を開発した。

ラジエーター温水を利用する従来の温水加温方式を改め、新しいタイプの冷媒加温方式の開発により、運転切替時の即応性と、安定した加温能力、優れた温度制御を実現した。冷凍から加温(-25℃~+25℃)まで、2室の保存温度の任意設定が可能であることが最大の特徴。ラジエーター温水を一切使用しないことから、温水系配管の廃止によるメンテナンスフリーも実現した。

コンビニエンスストア業界は、多品種・少量配送の必要により、冷凍・冷蔵商品と加温商品という保存温度の異なる商品をトラック荷台の前後の2室に分けて配送することが広く採用されており、より効率的で信頼性のある2室用冷凍ユニットの開発が待たれていた。

従来の冷媒加温方式であるホットガス方式とヒートポンプ方式は、冷媒過不足による加温能力の低下や、2室用冷凍ユニット運転切替時の応答性の低さなどの難点があった。このため、現在では、冷却側は冷媒で対応するものの、加温側は車両用エンジンのラジエーター温水を利用する温水加温方式が主流となっている。

しかし、この方式も、過大な熱容量により加温庫内の温度変動が大きくなるほか、複雑な温水系配管の設置やそのメンテンナンスが必要であり、さらに加温庫が前室か後室のどちらか一方に固定されるという使い勝手の悪さがあった。

今回の2室用冷凍ユニットは、車両用エンジン温水を利用しない新冷媒加温方式の開発によりこれらの難点を解消、保存温度の異なる多品種・少量商品の効率の良い同時配送を実現した。

新型冷凍ユニットは、同社の陸上レフユニット国内総販売元である菱重コールドチェーン(株)から10月より販売を開始し、価格は178万円。コンビニ業界を中心に積極的な売り込みをはかり、初年度300台規模の売上を見込んでいる。

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