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UPS/欧州を皮切りに最新無線情報網を整備

2004年07月11日/未分類

UPSは、スキャニングシステム「ブルートゥース(Bluetooth)」「ワイ・ファイ(Wi-Fi)」を含む無線技術情報網の整備を開始すると発表した。

欧州各地の集荷施設やドライバーを対象とした整備計画で、顧客に対して常時、最新の追跡貨物情報を提供する体制を目指す。

計画の第一段階であるスキャニングシステムは、同社の仕分け拠点が整備の対象となる。担当従業員が、中指に装着したポケットベルサイズの無線スキャナーであるブルートゥースを使用し、腰に装着した小型情報ターミナルであるワイ・ファイに小口貨物データを送信。さらに、そのデータをUPSのコンピューターネットワークに送信することで、顧客による情報アクセスが可能になる仕組み。

この無線スキャニングシステムは、UPSの国際事業分野での最新技術の一つで、2007年の全世界での整備完了までに、118カ国、5万5千人分の「中指装着スキャナー」を配備する計画で、現在のいくつかあるスキャニング装置を一つに統合して情報の流れをスムーズにし、資産所有コストを削減する。

また、米国内で試験を続けているドライバー用の携帯コンピューター「DIAD IV(配送情報取得装置)」も本格導入する計画で、仕分け施設のスキャニングシステムと併用することにより、業務やサービスをさらに改善する。

6月初め、ブルートゥースとワイ・ファイの欧州での試験配備を独ミュンヘンを皮切りに始めており、現在はハンブルグでも試験中。2005年末までに、欧州全域の73カ所での配備を終える予定だ。「DIAD」についても、来年、独に導入する計画で、来年中に欧州域内で1万個、2007年末には全世界で7万個以上を配備する。

同社の情報システム担当幹部であるケン・レイシー氏は「究極の目的は、それぞれの顧客を『唯一の顧客』としてサービスすることだ」とした上で、「現在、整備に取り組んでいる無線技術は、より高度な輸送業務を実現するためのソフト開発の基礎となる。業務コストを削減しつつ、顧客に対して、新しいオーダーメイドの解決策を提示する体制づくりにつながるだろう」と説明している。

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