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凸版印刷、アーム/「高速暗号処理ICカード」開発

2004年07月11日/未分類

凸版印刷(株)は、英国ARM社のセキュアソリューションであるSecur Core ファミリを採用した高速暗号処理ICカードを開発した。

このICカードでは、カード内に格納した暗号鍵による暗号化・復号化等の処理が短時間で可能となり、セキュリティの高いデータのやり取りが可能となる。

ARM32ビットRISCテクノロジをベースに開発されたSecur Core技術には、ARM独自のセキュアプロセッサ設計と偽造防止技法が取り入れられており、悪意的ないかなる手段が用いられようと、ハードウェア/ソフトウェアレベルでの侵入や物理的改ざんを防止する。

凸版印刷は今後、この高機能を活かした生体認証機能等のカードへの搭載をはかり、セキュリティ市場向けハイエンド商品としての32ビットRISCタイプICカード提供を行っていく。

■ARM32bitCore版高速暗号処理ICカードの特徴
・32bitプロセッサの強力な演算処理能力により、ソフトウェアでの高速処理を実現し、さらに暗号処理専用コプロセッサを使用することにより、ソフトウェアの数倍の処理速度を実現。
・ARMのICカード向け高セキュリティアーキテクチャ採用のチップを使用し、外部からの不正なアタック、耐タンパー性が他のコアに比べ数段優れた製品。
・ICカード内部での複数の暗号アルゴリズム・ハッシュアルゴリズムによる認証が可能で、セキュリティ性の向上がはかれる。
・ハッシュ署名アルゴリズムにおいて、ICカードとしては初めてハッシュ拡張版(SHA-128/384/512)全てに対応している。
・16bitThumbコードによるコードサイズの圧縮、実行時低消費電力を実現。
・高性能Javaハードウェア・アクセラレータを搭載し、ソフトウェアのみJVM(Java仮想マシン)の場合に比べ格段の処理速度を有する。

■主な用途
・政府機関、各種研究施設等、高セキュリティの望まれる場所での入退室・身分証明用のICカード
・扱うデータ量の多い、バイオメトリクス認証用カード
・SIM(携帯電話)など

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