DHLは、関連会社DHLロジスティクスとデータ・エクスチェンジ・コーポレーション(DEX)が提携契約を締結した、と発表した。
DHLの国際輸送・物流ネットワークと、DEX社のコンピューター関連製品の返品、部品交換、修理業務の専門知識を合体させることで、より効率的な国際一貫サービスを提供する狙い。
DEXはこれまで、デポ(集配拠点)でのコンピューターや医療機器の交換・修理の総合サービスを行ってきたが、OEM(相手先ブランドによる生産)製品などの急を要する修理・交換部品の納品時間短縮が課題となっていた。
DHLロジスは、米オハイオ州ウィルミントン地区に本社を持ち、在庫管理や物流事業を展開。同地区から航空便を使って、米国内の人口の60%を占める地域を一時間以内でカバーするほか、トラックなどの地上便でも、同国内の人口の65%を占める地域を2日以内でカバーしている。
DEXも、同地区の近隣に修理などの業務拠点を持っており、両社の提携により一層のサービス向上につながるとしている。
DHLロジスティクスは「物流と修理・交換の両分野のトップ2社が手を組むことにより、顧客に新たな選択肢を提供することになった。われわれ2社の既存のインフラを利用することにより、顧客にとっては高価な在庫管理システムへの投資が避けられ、コストが軽減される」としている。