セイコーエプソン（株）は、北海道千歳市の工業団地「千歳美々ワールド」に高温ポリシリコンTFT液晶パネル（以下：HTPS）製造のための新工場が完成した。
同工場は、エプソンとしては初めての300mm（12インチ）ウェハー石英ガラスを使った最先端の液晶プロジェクター向けHTPSの製造ラインとなる。
エプソンでは現在HTPSの製造を諏訪南事業所（長野県諏訪郡富士見町）で200mm（8インチ）ウェハーで行っているが、この旺盛な市場の需要に応えるために、2003年8月に千歳事業所の新工場の本格建設を再開した。
新工場は、エプソンとしては初めての300mm（12インチ）ウェハー石英ガラスによる最先端HTPS製造の新技術を導入し、2004年度稼動、2005年度より2000wf／月（12インチ）で本格スタートするが、以降市場動向にあわせ順次増強する。
新工場の概要
名称：セイコーエプソン株式会社千歳事業所
住所：北海道千歳市美々758－173
電話:0123-22-5000（代表）FAX:0123-22-5001（代表）
工事開始：2003年8月
クリｰンルｰム竣工：2004年7月
工場稼動時期：2004年10月（12インチウェハーによるパイロットラン開始）
生産品目：高温ポリシリコンTFT液晶パネル
敷地面積：160,213.56㎡
工場棟概要：構造鉄骨造
：階数地上7階塔屋1階
：建築面積20,149.84㎡
：延床面積82,971.65㎡
生産能力：量産開始時：2,000wf／月（12インチ）
生産体制：量産開始時：約200人規模
初期投資額：累積約350億円
