(株)バローは10月から、卸・メーカー約150社との間において、同社の販売データ・在庫データを共有し分析活用することにより新たなSCM構築を推し進めることを目的としたWEBシステム「SEILLINK(ザイル・リンク)」を導入する。
小売・卸・メーカーが情報共有することで、変化する顧客嗜好に商品構成をあわせていくスピードを向上させ、業務の効率化、流通在庫の適正化が期待できる。
同システムの導入により、小売・卸・メーカーの3者は、一体となって販売促進活動に臨めることとなり、効果を継続させるため、例えば協働MD研究会(仮称)を立上げ、真のカテゴリーマネジメントを強力に推し進める予定。
WEBシステム「SEILLINK(ザイル・リンク)」の概要
①小売・卸・メーカーの3者が協働で小売の販売情報及び在庫情報(将来)を共有し、分析活用するWEBシステムで、MD戦略を展開する新たな武器と考えている。
・具体的には、弊社全店舗の日々のPOSデータを大規模DBに収集し、卸・メーカーにID、パスワードで分析情報を開示する。
・卸・メーカーは、エリア別・店舗毎のカテゴリー別・単品別の売上データを、WEBで自由に分析することが出来る。
②新たな品揃えの提案や新たな販売促進企画など、3者協働で売場作りを推進することを狙うもの。
③卸・メーカーは、データをダウンロードすることにより、自社のデータと合わせ、複合的な分析が可能となることから、比較分析による新たな成果が期待できるものと考えている。
・各店舗の新商品の動向・サイクルや、他社商品の販売数やシェアを確認できることのみならず、在庫情報の開示によってその削減をも狙うことから、SCM構築への第一歩と位置付けている。