大日本印刷（DNP）は5月8日、主婦の友社と業務・資本提携を行うことで合意したと発表した。
主婦の友社は、出版物の製造コスト、物流コストの見直しを行うとともに、出版物をベースとしたコンテンツビジネスへと進出を図ってきた。経営基盤の強化と財務体質の改善が急務となり、コンテンツの活用を基本とした新しいビジネスに取り組むにあたってパートナーを求めていた。
DNPと主婦の友社は、出版市場の活性化と両社の事業拡大に共同で取り組むことに合意した。具体的には、生活者視点にたったコンテンツ制作や紙・電子など、さまざまなメディアを効率的に制作する体制の改善を目的とした業務提携を行うとともに、両社の協力関係を一層強固なものとするために、DNPが主婦の友社の株式を取得することに合意した。
具体的には、書籍と電子出版の組み合わせなど、複数メディアの効率的な制作体制の構築を図る。財務体質の強化に向け、初版・重版の製造部数の最適化による返本率改善、在庫管理などの徹底的な合理化を行う。
