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富士通/輸配送業向け「運行管理システム」刷新

2004年09月08日/未分類

富士通(株)は、輸配送業向けの「運行管理システム」を刷新し、新たに「運行支援システム」として10月下旬より順次販売開始する。

輸配送業の運転日報の自動作成を始めとする業務の効率化、物流サービスの高度化への対応を可能とするとともに、約10%の走行燃費の改善、さらには環境負荷の低減を図るもの。

今回、商品ラインナップを強化・拡充したことで、コストパフォーマンスを追求した小規模システム、カスタマイズに柔軟に対応できる中規模システム、さらにはASPにより全社的な情報一元化を実現した大規模システムの提供が可能になり、事業規模・多様なニーズに見合った最適なシステムの導入を図ることが可能となる。

近年、輸配送業界では、事業規模を問わず、メーカーなど荷主各社のSCM導入のために、小口多頻度納品化などにより、輸配送の品質維持やコスト低減の要求が厳しくなっている。

この流れ、現場改善から経営改革までを一気通貫で行う、車両運行管理にITを活用した業務支援システムの導入ニーズが高まっている。

また、国土交通省が国土交通行政のグリーン化を目指し、本年6月に策定した「環境行動計画」でうたわれているように、「安全管理」や「環境配慮」への対応も不可欠となっている。

これらのニーズに応えるため、従来の「運行管理システム」を刷新し、新たに「運行支援システム」として提供する。

システムの特長
・ハードウェア、ソフトウェア、運用・サービスのラインナップを強化
・現場改善・経営改革に直結する各種機能の強化・ツールの充実
・ASP適用による全社的な情報一元化・フィードバックが可能

これにより、お客様の事業規模、ニーズに見合った最適なシステムの導入が可能になるとともに、運行管理に関するコストの低減、スピードの出し過ぎなどを含めた運行状況の正確な把握による乗務員への適切な安全運転指導などが可能になる。

また、無駄なアイドリングや無理な急加減速の是正を行い、使用車両のトータルでの約10%の燃費改善を実現することで、燃料コストを削減するとともに、CO2排出量を削減し、環境負荷低減にも貢献する。

今後は、経営トップ層に向け、営業所別、車両別、荷主別などの各種関連指標を提示する分析ツールなどを加え、さらなるラインナップの強化・拡充を図っていく。

■商品概要
・ハードウェア
運転日報を自動作成するために必要な情報を記録する専用装置として、お客様のニーズに合わせ、2種類の車載ステーション(国土交通省デジタル式運行記録計型式指定)を提供。

普及型機種「MBCD/basic」
速度、距離、時間、経路などの運行データを記録し、メモリカードに保存でき、データを保存したメモリカードは、事業所にて運転日報自動作成時に利用し、GPS標準装備で10万円を切る本体価格を設定している。

拡張型機種「MBCD/communications」
上記機能に加え、荷室内の温度管理センサーを初めとした各種センサーとの接続や通信機器との接続ができるインターフェースを持ち、大容量の運行記録を必要とするお客様向けのメモリカードインターフェースを搭載するなど、拡張性を重視したタイプ。通信モジュールを予め内蔵したタイプでは、通信時の接続の手間が不要。

・ソフトウェア
車載ステーションのメモリカードの情報をもとに、運転日報の自動作成など各種サービスを提供するソフトウェアとして、2種類のパッケージを提供。

普及版パッケージ「TRIAS/TR-Light」
小規模の企業に対応し、ノンカスタマイズで短期間、簡便に導入できる。

汎用版パッケージ「TRIAS/TR-Pro」
中規模以上の企業に対応し、ニーズに合わせて、カスタマイズも可能。運転日報の自動作成の他、動態把握機能と連携することにより、Web上の地図で運行車両の位置確認がリアルタイムに行える。

運用・サービス
「車載・運行支援サポートデスク」
事務所のシステムや車載ステーションの操作に関わるQ&A、障害時の一次切り分け、ソフトウェアのリモートメンテナンスを実施。

集中型ASPサービス「運行支援ASP」
全社的に各事業所の運行管理項目を統一し、全体最適化を図りたいと考える大規模のお客様に適しており、ネットワーク経由で必要機能を提供することで、システムの管理コストやメンテナンス負荷を低減します。運転日報の自動作成機能に加え、オプションで、車両の運行状況をリアルタイムに把握するサービスを提供する。

■販売価格、出荷時期
1.ハードウェア
MBCD/basic9万8,000円2004年10月下旬
MBCD/communications
(通信モジュール非内蔵タイプ)16万5,000円から2004年10月下旬
MBCD/communications
(通信モジュール内蔵タイプ)未定2004年12月下旬

2.ソフトウェア
TRIAS/TR-Light10万円2004年10月下旬
TRIAS/TR-Pro30万円2004年12月下旬

3.運用・サービス
車載・運行支援サポートデスク
(「TRIAS/TR-Light」向け)1システム当たり
月額2万5,000円2004年10月下旬
車載・運行支援サポートデスク
(「TRIAS/TR-Pro」向け)1システム当たり
月額3万7,000円2004年12月下旬
運行支援ASP1車両当たり
月額3,500円2004年10月下旬

販売目標は、2006年度末までに、売上1,000社、80,000台。

問い合わせ先
ITS事業本部
ITS事業部ビジネス企画部
電話044-754-3239(直通)
http://segroup.fujitsu.com/its/contact/

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