（株）ブリヂストンは、革新的タイヤ生産システム「BIRD」（Bridgestone Innovative& Rational Development）の量産実証試験が完了し、システム全体の完成度が高まったことから、彦根工場に「BIRD」を導入し、量産を開始する。
そのため、「BIRD」用の建屋を彦根工場敷地内に新たに建設し、量産設備の導入など量産化に向けた体制を整えるために、彦根工場に2004年から2007年初までに総額約260億円を投資する。
革新的タイヤ生産システム「BIRD」は、世界で初めて、部材工程から製品検査工程までを全自動化した生産システムで、既存システムと比較して、システム自体が非常にコンパクトであるのに加え、タイヤ新構造への対応力、品質、生産性、環境面など、あらゆる面で優れた革新的システム。
また、小ロット生産対応力が高いことから、生産品種や数量など、お客様のニーズに柔軟に対応することが可能となっている。
彦根工場に導入する「BIRD」は、2005年1月から量産を開始し、今後、乗用車用タイヤの高性能化、大型化が、さらに進むものと予想されることから、当初は日本国内の市販市場向けの高性能タイヤを生産する予定。
なお、彦根工場における「BIRD」の生産能力は、2005年より徐々に上げて行き、2007年初までには日産12,000本体制とする。
さらに、今後の「BIRD」の展開は、ブリヂストングループのグローバルオペレーションを担う重要な生産システムとして、主として日本を含む先進国の既存工場や新たに建設する工場に導入を図っていく。
彦根工場の概要
住所：滋賀県彦根市高宮町211
工場長：前原忠司
生産品目：乗用車用ラジアルタイヤ
生産能力：日産約250トン
