NECは、国内外あわせて約300社の導入実績を有する化学・食品・素材などのプロセス産業向けERPソフト「FlexProcess(フレックスプロセス)」を中国語版の製品化、中国での体制強化などを図り、中国市場での本格展開を開始する。
増値税(付加価値税)や手冊(輸出入管理台帳)管理など中国独自の商習慣に対応し、用友軟件をはじめ中国で実績のある現地企業の会計ソフトとの連携機能などを備えた「FlexProcessR5.1」中国語版を製品化した。
NECでは、9月から中国・華東地区に工場を展開する日本の大手プロセス業を中心に販売活動を開始し、順次現地企業への販売を進めていく。
NECの現地法人であるNEC信息系統(中国)有限公司に「FlexProcess」の専任SE要員を設置し、日中あわせて50名体制を確立する。また、3年後に100名体制への拡充を計画している。さらに、今後、システム構築や保守サポートを行なうにあたって、現地のSI企業との連携も推進していく。
「FlexProcessR5.1」中国語版の第一号ユーザとして、帝人化成(株)の中国現地法人でポリカーボネート樹脂の製造・販売を行なう帝人聚酸有限公司(本社:中国浙江省嘉興市)から、「FlexProcess」を活用した製造・販売・購買・在庫・会計などの基幹業務システムを受注した。
本システムは、本年11月の稼動開始を予定している。