DHLは、米国、フィリピンに次いで3カ所目の国際IT拠点をチェコのプラハにオープンした。これにより、同社が計画していた国際ITオペレーション施設がすべて出揃った。プラハでは、2005年初頭の時点で、約800人を雇用する。
プラハの拠点は「プラハITサービスセンター（Prague IT Services Center）」と名付けられている。DHLの親会社である独ドイツポストは、今後5年間で、5億ユーロ（6億1500万米ドル）を投資する計画で、標準時間帯の違う3カ所にITの拠点を持つことにより、DHLは世界のあらゆる顧客に対して同質のサービスを24時間、提供できることになるとしている。
ドイツポストは、2002年末にDHLを傘下に収め、ドイツポストのすべてのエキスプレスとロジスティクス事業が、DHLのブランド名で運営されている。この買収により事業規模が拡大し、従来、英国とスイスにあったDHLのIT拠点施設が手狭になった。このため、DHLは昨年、両国の拠点を閉鎖し、欧州の拠点をプラハに置くことを決めた。
