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NEC/パソコンの量産ラインにRFID活用した生産管理システム導入

2004年10月28日/未分類

NECとNECパーソナルプロダクツは、パソコンの生産工場であるNECパーソナルプロダクツの米沢事業場に、RFIDを活用した生産管理システムを導入し、本格稼動した。

NECおよびNECパーソナルプロダクツでは、このシステムを活用し、1日あたり約8万回にもおよぶバーコード読取作業を削減することで従来比10%以上の生産性向上を実現するとともに、パソコンの品質向上を実現する。

「RFIDを活用した生産管理システム」の主な特長
RFIDを活用して、受注情報を生産指示としてラインに展開
販売店やPC直販サイト「NECダイレクト」などからの受注データに基づき、製造するパソコンの仕様や製造番号、納期情報などの生産指示情報を登録したRFIDカードを発行する。
従来は、生産指示書をバーコードつきの紙で発行していたが、RFIDカードを活用することで、生産ラインにおける作業指示から、作業の進捗状況や検査状況などをリアルタイムで把握可能とするなど、トレーサビリティの強化を推進することでCS向上を図るとともに、生産管理や品質管理の効率化を実現する。

RFID活用により、生産性と品質の向上を実現
組立・検査工程において、RFIDカードに登録された生産指示情報を自動的に読み取り、各工程の作業内容を、生産ラインに設置されたオンラインモニタに表示する。
従来は、バーコードリーダで生産指示書の情報を読み込んでいたが、RFIDカードを活用することで、1日あたり約8万回にもおよぶ読取作業を削減する。また、オンラインモニタに詳細な組立作業や部品構成情報などを表示し、それを参照することで、確実かつ効率的なパソコン生産を実現する。これらにより、従来比10%以上の生産性向上とともに、パソコンの品質向上を実現する。

出荷・配送作業の効率化や、トレーサビリティの強化を推進
RFIDカードを利用して、組立・検査工程での製造履歴や検査結果などのデータを自動保存することができる。また、出荷前に複数のRFIDカードを自動的にかつ一括して読み取ることで出荷・配送作業を大幅に効率化することができる。

NECでは、ノートパソコンの生産ラインで本システムの本格活用を開始しており、本年中にデスクトップパソコンを含む、全ての生産ラインに導入する予定で、現在稼動中の基幹情報システムとの連携を図り、生産ラインのみならず、部品調達や製品流通などにもRFID活用を拡大することで、バリューチェーン全体の効率化・最適化を推進する。

生産管理システムでは、RFIDを活用した業務システムの経済的かつ短期間での構築や信頼性向上などを可能とするNECのミドルウェア「RFID Manager (RFIDマネージャ)」を活用している。

NECでは、システム構築・運用実績をふまえ、RFIDを活用した業務システムの構築方法論を強化するとともに、RFID導入コンサルティングサービス、各種ミドルウェア、運用支援サービスなど、RFIDソリューションを強化・拡充し、RFIDソリューションの提供を拡大し、NECグループ全体で2000億円の売上を目指す。

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