SAP AGは、SAPの中核を成す企業向けソフトウェアと、卸売/流通会社の業務効率と収益性向上を支援する同業界に特化したアプリケーションとを兼ね備えた、新しい業種別ソリューション「SAP for Wholesale Distribution(卸売/流通業界向けソリューション)」を発表した。
同時に、卸売/流通業界専門事業部として「Wholesale & Trade(卸売/商社事業部)」を設置し、今後、同業界中堅・大手企業が持つ特有な要件に、重点的に取り組んでいく。
現在、卸売/流通業界における顧客企業数は1,000を越えており、大手企業である(株)アズウェル(日本)、the BayWa Group(独)、McKesson(米国)を含む多くの企業が、SAPのノウハウが蓄積されたベストプラクティスとソリューションを活用し、経営を管理している。
従来卸売/流通業界では、業務プロセス革新を実現していくにあたり、他業種に比べ先進的ITの活用には重点が置かれていなかった。
卸売/流通業界向けソリューションおよび新設した専任チームを基盤とし、同業界への取り組みを強化し、卸売/流通業界の再編が進む中、企業の競争力向上が求められており、IT環境の強化は新たなビジネスモデルとプロセスを実現していく上で重要性を増している。
「SAP for Wholesale Distribution」はモジュールソリューションとして設計されており、企業やサプライヤ、そして顧客のニーズを満たすために最低限必要なビジネスアプリケーションを、段階的に導入することが可能。
同時に、急速に変化する卸売/流通業界市場で生まれる新たな機会を掴むために有効な、拡張性のあるITインフラストラクチャの構築も実現する。