アズワン(株)は平成17年3月期中間決算短信の経営方針で、ロジスティクスの強化として、「ビーカー1つ」でもすぐに納入できるクイックデリバリー体制が当社の強みであり、一層のデリバリー機能強化を図るため、仕入・在庫管理体制と物流設備・情報システムの充実に努めるとしている。
その一環として、平成16年7月に大阪物流センターの移転・拡充を行い、東京物流センターとの効率面、サービス面での東西格差を解消する。
情報機能の強化でも、ディーラー、仕入先との受発注においてインターネットを利用した受発注システム「I-COMWeb」の利用促進を図るなど、受注から出荷までの一連のシステム化を整備し、カスタマー相談センターやホームページを利用した商品情報提供機能を充実させきたが、今後も、商品情報データベースの高度化等を進め、情報テクノロジーによる効率化と情報提供機能の先進化を進める。
経営成績でも、平成16年4月から業務効率の向上を目的に東京と大阪に設置したカタログ未掲載商品の受注等を専門に取扱う商品調査部門を大阪本社に集約した。また、首都圏周辺の仕入先様との情報を密にしマーチャンダイジングや在庫管理を強化するため、大阪本社に設置した購買部門を東京と大阪に分散した。
さらに、営業拠点も、従来の営業拠点を母店とするセールスブランチを4ヶ所設置し、より顧客に近づいた形での営業展開を図れる体制を整えるなど、組織面での「集中と分散」を図った。
ロジスティクス面は、平成16年7月に大阪物流センターを大阪市此花区から大阪市西淀川区に移転し機能拡充を図った。これにより、東西の能力格差を解消し、今後の全国一律のサービス向上・ローコストオペレーションを推進していく体制を整えた。
通期の見通しも、ロジスティクス機能面で、動物病院向けカタログに見られるようなユ-ザ-直送に伴う小口配送への対応、きめ細かいクイックデリバリー体制の構築等、より一層の利便性の向上に努めるとしている。