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スズケン/平成17年3月期中間決算短信

2004年11月18日/未分類

(株)スズケンの平成17年3月期中間決算短信で主な内容は下記のとおり

中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題
同社は医薬品卸売事業を中核に「健康創造」を事業領域として成長戦略を構築し、広域化・情報化・多角化・国際化・効率化の各課題に取組んでいる。
また、重要な競争条件の一つである物流サービス水準については当日納品率の向上等に取組み、営業及び物流を両輪とした地域密着型の競争戦略により地域ナンバー1・総合力ナンバー1を目指している。

各課題の取組内容
(1)広域化
2010年までに全国に営業拠点を設置し、全国シェア25%以上の確保を目指す。平成16年8月に秋田県に進出し東北全県をカバーする体制が整い、平成16年10月には四国4県を営業地域とする(株)アスティスを完全子会社化した。その結果、未進出県は九州4県を残すのみとなった。

九州地域は、M&Aによる進出を考えており、早急に全国展開を完了させる予定。

また、平成16年10月に完全子会社化した沖縄県を営業地域とする沖縄薬品(株)は、一層の効率的経営を推進するため、完全子会社である(株)スズケン沖縄と平成17年1月1日をもって合併する。

(2)情報化
同社の持つ情報を患者・医療機関・製薬メーカーにタイムリーに提供するために、高付加価値オリジナル情報の開発とITによる情報発信を進める。
また、営業の生産性向上を目的として、モバイルコンピュータをMS(営業担当者)に携行させるなど営業支援システムの充実を図っており、今後も競争力向上に取組んでいく。

(3)多角化
医薬品製造の受託拡大や共同販売促進など製薬メーカー向けサービスの提供を行っている。

(4)国際化
グループ会社を含め世界に通用する製品の開発に取組むとともに、アジアにおける医薬品流通事業の研究を行っており、特に中国には医薬品流通事業に関し、12月から「外資投資関連法」の改正
により49%以下の外資参入が開放されるので、現地医療用医薬品卸への資本参加等積極的に検討する。

(5)効率化
スズケングループ全体の経営効率を高めるため、主に営業・物流・管理業務部門の生産性向上、事業の見直し、賃金制度の改革に取組んでおいる。

営業部門の生産性向上については、MSから配送業務を分離し、モバイルコンピュータを携行させるなど営業時間の創出・営業スキルの向上を目指した営業改革に取組んでいる。

物流部門の生産性向上は、得意先のニーズに対応できる品揃え体制・配送体制・物流拠点の整備に取組んでおり、管理業務部門の生産性向上については、業務の集中化に取組んでいる。

事業の見直しは、平成17年4月をもって一般用医薬品卸売事業を会社分割し、小林製薬(株)の子会社に事業移管することで合意している。チェーンドラックストアの台頭により、品揃えや提案力など兼業卸としてクリアしなければならない課題が多く残されており、自力で採算化を図るには相当な時間を要するものと結論付け、専業卸とのアライアンスを決定した。

経営成績
医薬品卸業界では、再編が進み医薬品卸企業数が平成11年9月の227社から平成16年9月の145社まで5年間で82社減少している。

近年は合併ではなく大手医薬品卸の子会社として企業グループに加わるという統合形態が増加しているので、実態企業数はさらに減少しており、大手医薬品卸による寡占化が急速に進んでいる。

平成17年4月1日をもって一般用医薬品(薬粧品)卸売事業を会社分割すると同時に、小林製薬(株)の子会社である(株)コバショウに事業移管し、同社と業務資本提携することで合意しております。営業面では、MSの営業活動時間創出による生産性向上を目指し、配送分離を推進している。

物流面では、物流サービス水準の向上とローコスト物流を目指し、物流専門子会社への業務移管、東京の物流効率を改善するための中規模物流センターの開設、各地の物流拠点の統廃合を含めた整備を進めている。

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