NECは、生活協同組合連合会コープネット事業連合(以下:コープネット)に、CPUとして米国インテル社の「Itanium2プロセッサ」を16個搭載したエンタープライズサーバ「NX7700iシリーズ」を納入し、本番稼動を開始した。
コープネットは、本システムで組合員260万人の購入データをリアルタイムに分析し、商品企画・売場展開に反映させるための共同購入・店舗データウェアハウスを構築しており、今回のシステムでは従来2日後に確認できた購買実績を、翌日に確認できるようになり、今までよりタイムリーな商品企画・売場展開を可能とし、組合員の満足度向上を図っている。
コープネットは茨城、栃木、群馬、千葉、埼玉および東京の1都5県に店舗約200店舗、共同購入配送センター105センターを展開する6つの生活協同組合の連合組織であり、組合員260万人にサービスを提供している。
新システムでは各生協で構築していた店舗事業や共同購入に関わる商品及び組合員のデータをデータウェアハウス上に統合、分散されていたシステムを統合することでコストを削減するとともに、日々蓄積される情報に細かい販売分析を加えることで、タイムリーな商品提供を可能としている。
また、今後は利用者の購買履歴や利用開始日などの属性情報から導き出された商品企画や売場展開、そしてニーズにあった商品の企画サイクルを追求し、組合員の声や意見を汲み取った魅力ある商品展開を予定しており、企画サイクルの確立により仕入・在庫の適正化にも活かしていく予定。