政府は、今回のスマトラ沖大地震およびインド洋津波被害に際し、当面の緊急対処及び復興のため、必要に応じて3,000万ドル程度の支援を行う。
その一環として、わが国は、既に国際緊急援助隊（医療チーム）、調査チームの派遣及び総額約5,000万円相当の緊急援助物資の供与を行う。
また、これに加え、インドネシア、スリランカ、モルディブに対し緊急無償資金協力を実施することを決定した。インドネシアの緊急用食糧および医療関係機材のための150万ドル、スリランカの発電機やテント等のために101万ドル、モルディブの簡易水槽や仮設住宅建設用資材のために51万ドルの支援を実施する。
更に、世界食糧計画（WFP）より在スリランカ大使館に対し、わが国が平成15年度に食糧援助として供与した米のうち、2,400トン（約5,300万円相当）を緊急食糧として今次津波被災民に提供したいとの要請があり、これを承認した。
以上で、現時点における今回の大規模地震および津波被害に対するわが国支援の総額は、約400万ドルとなった。
今後も、上記三ヶ国を含む全ての被災国から新たな支援要請がなされれば検討し、国際機関等のアピールが発出されれば、国際機関を通じた支援についてもわが国として相応の負担を行うことを検討していく。
また、被災国より中期的な復興支援の要請が行われれば、これに対する適切な支援を検討していく考えである。
