三菱重工業(株)は21日、米国ボーイング社の次期主力旅客機「7E7」向け複合材主翼を生産する新工場(名古屋市港区)の建設に着手する。
世界で初めて大型民間機に採用される複合材主翼の専用工場で、複合材部品の成形から主翼組立までの一貫生産ラインを構築する。
新工場は、複合材部品の成形などを行う複合材工場と、翼長約30mの主翼の組立を手掛ける組立工場からなる。敷地は、三菱自動車工業名古屋製作所大江工場の敷地の一部(115,374m2)を購入し充てたもの。
そのうち、複合材工場は全長約200m、幅約170m、高さ約35m、一方の組立工場は順に、約200m、約90m、約25m。同社は上面/下面スキン・ストリンガーパネル、桁、リブを組み合わせた主翼ボックスと呼ぶ構造部位を担当する。
建設は複合材工場から先行し、組立工場は2005年4月の着工。竣工はそれぞれ2005年末と2006年4月の予定。