三菱マテリアル(株)と北海製罐(株)は、飲料用アルミ缶事業を統合することで基本合意した。
両社は、10月1日にそれぞれのアルミ缶事業を分離し、三菱マテリアルが80%、北海製罐が20%を出資する統合新会社を設立する予定で、売上高で約670億円、シェア約27%となり、単独会社としてはアルミ缶容器業界でトップクラスの製造・販売会社が誕生する。
アルミ缶は小型飲料容器としてスチール缶、ペットボトルと並ぶ代表的容器だが、軽量性や内容物の長期保存性に優れる特長があることから、ビール、清涼飲料等の炭酸飲料分野では欠かせない容器となっている。
両社のアルミ缶事業は、顧客分野、生産拠点のロケーション、固有の技術面・営業面におけるノウハウという点において、それぞれの強みを相互に補完し合える関係にあり、今回の事業統合により、効率的な生産体制の構築や物流コストの削減等を図る一方、飲料容器として求められる一層の品質要求に応えると共に、新商品の開発を推進し、更なる市場の拡大を目指す。