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佐川コンピューター・システム/移動体通信網にて心電波形を動画でリアルタイム伝送

2005年02月27日/未分類

佐川コンピューター・システム(株)は、携帯電話やPHSを使用した災害等の緊急時における遠隔医療支援システムの販売を開始する。

これは遠隔医療支援システム「View Send」の技術を利用し、汎用的なインフラである移動体通信網〈携帯電話(第3世代)とPHS(128kbps)〉を使い高解像度心電波形のデータをリアルタイムに伝送・分析することに初めて成功したもので、独立行政法人国立病院機構災害医療センター救命救急センター(原口義座副センター長)臨床研究部(友保洋三部長)、茶谷産業株式会社(大阪市中央区茶谷康弘社長)との共同開発となる。

地震や水害等の災害時、現場に専門医がいない場合、患者到着後に判断が行われ、結果として治療が遅れる事態があるが、このシステムを利用すれば、遠隔地にいる専門医に患者情報を伝送し、現場にいながら的確な診断アドバイスが受けられ、特に重症患者の場合に有効と考えている。

従来のシステムでは特殊な通信機器が必要だったが、一般的に普及している移動体通信網(携帯電話及びPHS)を利用し、現場から鮮明で高解像度の情報を簡単に伝送できる事が特徴で、また情報の精度もこれまでの静止画像、負傷患者の表情、トリアージタグ情報に加え、12誘導高解像度心電波形のデータを遠隔地にリアルタイムに伝送、解析する事ができる。

システムの価格は約300万円で、2005年4月から販売開始を予定しており、災害拠点病院、救急救命センター、消防庁、警察庁、防衛庁を中心に紹介販売を行う。

佐川コンピューター・システムは、佐川急便(株)の全国貨物追跡システムの開発を機に設立された情報処理サービス会社(佐川急便100%出資)で、日々400万個を超える貨物情報を取り扱い、全国にネットワークをひろげる佐川急便グループの情報システムのコンサルティング、構築、運用・管理を担っている。

佐川急便グループの各種業務システムのIT化を企画から運用に至るまで一手に担っている実績があり、そこで蓄積した技術やノウハウを活かし、今後物流業界にとどまらず幅広い分野への展開を目指しており、今回の医療システムの開発・販売をその第1弾と位置づけている。

本システムにおける今後3年間の売上高を25億円と想定している。

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