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マイクロソフト、トッパンフォームズ/流通向けICタグミドルウエア共同開発

2005年03月03日/未分類

マイクロソフト(株)とトッパンフォームズ(株)は、Windowsプラットフォーム上で動作する流通分野向けのRFIDミドルウエア「RDSC Framework for Logistics」の共同開発を行い、2005年6月(予定)にリリースする。

マイクロソフトとトッパンフォームズでは2004年2月にRFID分野における提携を発表し、発表と同時に設立した、RFID .NET Solution Center(RDSC)を中心に、RFIDに関する様々なマーケティング活動を行ってきた。

高まる市場ニーズにより迅速かつ的確に対応するため、より具体的な活動としてミドルウエアを共同開発、無償提供するもので、両社は提携に基づく活動を一層強化し、今回のリリースはその第一弾。

RFIDは非接触で複数の物体を自動認識できるという特性から、バーコードに替わる次世代の自動認識技術として非常に注目されている。

欧米においては、大手小売チェーンや公的組織がRFIDによる物品管理を開始するなど、本格的普及に向けて秒読み状態にある。

その一方で、導入の現場からは、導入の手順や導入効果に不透明な部分が多いとの意見も多く聞かれ、導入に踏み切れない企業が多いのが現状となっている。

特に、流通分野では既存業務やシステムへの影響が大きいことに加え、導入において比較的大規模な投資が必要になることが予想されるため、最も関心の高い分野でありながら、最も導入の難しい分野の1つとなっている。

マイクロソフトとトッパンフォームズは、流通分野におけるスムーズなRFID導入を支援するために、「RDSC Framework for Logistics」の開発およびリリースを決定し、既存のバーコードシステムからRFIDシステムへのシームレスな移行や共存を実現すると同時に、システムのグローバル化やリアルタイム化の作業が大幅に軽減される。

RDSC Framework for Logisticsの概要
RDSC Framework for Logisticsを利用することで、企業はJANやEPCをはじめとする複数のIDを処理できるマルチIDシステムを容易に構築することが可能となり、バーコードシステムをスムーズにRFIDシステムに移行させたり、バーコードシステムとRFIDシステムを共存させたりすることが可能となる。

今後、日本でも本格導入が予想されている国際流通コードGTINにシステムを対応させたり、バッチ型のシステムをリアルタイム対応させることができるなど、直ちにRFIDの導入が必要ない企業にとっても有益なミドルウエアとなっている。

RDSC Framework for Logisticsの機能
JAN、GTIN、EPCなど、システムのマルチID化対応機能
EPC Network Systemに準拠した機能
Webサービスを利用したリアルタイムシステム連携機能
企業間でのデータ同期機能
Reader/Writerの制御機能

RDSC Framework for Logisticsの提供方法と付随サービス
RDSC Framework for Logisticsはマイクロソフトの既存製品である、.NET Frameworkをはじめ、Windows Server 2003、SQL Server 2000 および BizTalk Server(R) 2004の無償拡張コンポーネントとしてマイクロソフトホームページよりダウンロード提供する。

なお、この RDSC Framework for Logistics は、本年リリース予定の SQL Server 2005 / Visual Studio 2005 との互換性も保証される。

RDSC Framework for Logisticsのリリースと同時に、RDSC Framework for Logisticsを利用したシステム構築を支援する有償サポートおよびトレーニングサービスの提供を開始する。

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