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大日本印刷/乳製品向けトレーサビリティシステム開発

2005年04月24日/未分類

大日本印刷(株)は、牛乳、チーズ、ヨーグルトなど乳製品向けトレーサビリティシステムを開発した。

システムは、酪農家情報から、製造工程情報、出荷先情報など、複数の事業体にまたがる情報を一元管理し、インターネットを通じて生活者に情報開示が行えるもの。

第一号ユーザは、蒜山(ひるぜん)酪農農業協同組合(岡山県真庭市代表理事組合長:長綱元昭)での採用が決定しており、4月下旬から本格的な運用を開始する。

蒜山酪農農業協同組合は、牛乳、ヨーグルト、チーズなど、乳製品の品質向上のため、乳牛が育つ牧草地の土壌管理や飼料管理など、さまざま取り組みを積極的に進めている。

今回新たに、トレーサビリティシステムを導入することで、より一層の品質管理向上を目指すとともに、消費者への生産情報公開を行う。

システム概要と特長は、牛の飼育管理状況や乳質など酪農家における情報から、集乳・調合・殺菌・熟成・充填・出荷などの製造情報、製品ロットごとの出荷先情報、消費者への情報開示までを一元管理することができる。

出荷した製品に付与したトレースコードから、使用した原材料、酪農家、製造工程の特定を行うトレース機能と、使用した原料や製造工程から、製品ロットや出荷先を特定できるトラッキング機能を持っている。

持ち運びできる情報端末を使用して、リアルタイムに生産情報を登録するため、転記などの重複作業が発生せず、効率的な管理が行える。

情報端末には、殺菌時間や温度などの入力項目ごとにエラーチェック機能があり、入力ミスや記入漏れが防止できる。

商品パッケージに記載した、製品番号(目視番号や2次元バーコードなど)から、生産者や産地、生産履歴などの情報を生活者に公開することができる。

データを蓄積するデータベースサーバを、DNPが管理・運営するため、導入企業は独自にサーバや専用のソフトを購入することなく、低コストで、容易にサービスを利用することができる。

販売価格は、初期費用500万円(現場入力機器、トレース・トラッキング検索、情報公開等の初期設定及びソフトウエア利用料)で、運用費20万円/月(サーバ運用費、セキュリティ管理費等)で、初年度3000万円、2007年には4億円の売上高見込んでいる。

同社は、今回開発した「乳製品トレーサビリティシステム」を中堅の乳業メーカーに積極的に販売を行うとともに、入力用情報端末のレンタルサービス等の準備を進めている。

また、バターやアイスなど他の乳製品への展開や、ICタグを活用した温度管理システム、牛トレーサビリティシステムとの連携など、要望にあわせてサービスや機能拡充を図っていく。

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