大日本印刷は1月28日、書籍の背表紙の裏面に装着する幅10mmの書籍専用ICタグを開発したと発表した。
同時にそのICタグの高速実装技術を開発し、コミックや文庫本の製本加工速度と同じ1万2000枚/時の装着を可能にした。このICタグの価格は1枚15~25円(実装費用を含む)。
今回は、用紙に含まれる水分による通信性能への影響と、書店などで書籍を積み上げた際のICタグの厚みによる荷崩れなどを防ぐため、ICタグのサイズを幅10mm、長さ100mm以内に抑えた。また、水分の影響を少なくするように考慮したアンテナ設計で十分な通信性能を実現。
蛇行せずに所定の位置に装着できるよう、実装技術を改良し1万2000枚/時の装着能力を実現した。大日本印刷では、ICタグを装着した書籍の提供を推進し、物流管理の効率化、在庫量の適正化などを支援。2013年度までに書籍専用のICタグで60億円の売上を目指す。