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大日本印刷/偽造・盗難対策向けにホログラム付ICタグ開発

2009年09月16日/IT・機器

大日本印刷は9月16日、偽造防止効果の高いホログラムと、ID管理によるトレーサビリティ機能を持つICタグを一体化し破断性を持たせた「ホログラム付ICタグ」ラベルを開発したと発表した。

価格は10万枚の場合、1枚当たり約150円前後となる模様。厳格なトレーサビリティと偽造品防止への要求が高いブランド品などを取り扱う企業を中心に販促し、2012年度までに10億円の売上を目指す。

今回開発したラベルは、ICタグのアンテナ基材フィルムとホログラムの部分に、独自開発の特殊な形状のスリットと強力粘着層を設けた。

商品に貼付された当ラベルを剥がそうとすると、強力粘着層がホログラムやICタグの一部を破損してしまい、スリットに沿ってICタグのアンテナが断線し、通信不能となる。

このため、正規品から剥がしたラベルを偽造品に貼付できなくなり、商品流通における管理者はタグの読み取り不能を認識して、該当商品が偽造品かどうかを確認でき、適切に排除することができる。

同時に高精細画像を表現するホログラムは、ホログラム自体の偽造が困難なほか、目視による真贋判定が容易。これらの機能により、ラベル貼り替えによる偽造品の流入・流出を防ぎ、適切な生産・流通管理によるトレーサビリティが行えるようになる。

活用の場面では、医薬品の場合、真正品として流通されるのを防ぐために、剥がした時に破断しやすい高いラベルを使用することで貼り替えを防止できる。

ラベルをトレーサビリティ可能な封緘シールとして活用することで、医薬品以外の製品も、輸送用資材(箱・コンテナ等)ごとのすり替え防止や、中身の盗難防止など、確実な物流管理を実現することが期待される。

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