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三越、阪急百貨店/NTTコムウェアの「RFIDミドルウェア」採用

2005年04月28日/未分類

NTTコムウェア(株)の「RFIDミドルウェア」が、(株)三越と(株)阪急百貨店に採用された。

三越と阪急百貨店は、婦人靴売場で行なったICタグの実証実験の結果を踏まえ、システム導入により高い効果が得られると判断し、三越は日本橋本店、阪急百貨店はうめだ本店の婦人靴売場でサービスを開始する。

従来、百貨店の婦人靴売場では、販売にあたり顧客が希望する靴の色・サイズ確認のため販売員が倉庫を往復する時間が不可欠で、「在庫確認で顧客を長時間待たせてしまう」「混雑時の対応遅延などによる販売機会の損失」、多品種・多サイズを展開するがゆえの欠品による販売機会の損失が課題となっていた。

こうした課題を解決し、顧客へのサービス向上と販売機会損失を削減するための効果的な手段として、ICタグによる商品管理が注目されている。

今回のシステムは、商品ごとにICタグを取り付ける個品管理であり、顧客サービスの向上に主眼を置いていることが特徴で、ICタグ活用の新しい利用シーンの提案になっている。

NTTコムウェアが提供するシステムは、百貨店側の入荷検品、棚調べ、在庫照会、接客中の在庫確認に加え、顧客自らが在庫確認できる機能も提供している。

入荷検品、棚調べといったバックヤード業務は、ICタグ対応のハンディターミナルで靴箱に取り付けたICタグを読み取ることで行なう。

また、接客中の店員による在庫の確認は、PDAで靴に取り付けたICタグの情報を読み取ることで行ない、顧客自身による在庫確認は、ICタグ情報の読み取り装置と連動したタッチパネルPCの画面操作で行なうことができる。

これらの操作で得られた商品の履歴情報は、バックヤードPCでリアルタイムに参照することができ、顧客の照会数が多かった商品の情報も蓄積されるため、人気度や注目度といった今まで入手できなかった情報をマーチャンダイジングに活用することが可能となる。

システムは、複数の取引先・店舗間での利用を考慮し、ネットワーク型の構成をとっており、データベースなどの共有情報はデータセンタで一元的に管理し、店舗側は簡易な機器構成で対応できる。

また、店舗の売場面積を圧迫しないように、独自に開発した文庫本サイズの超小型Linuxサーバ「L-Box」を採用している。

今回、NTTコムウェアの「RFIDミドルウェア」が採用された理由は、今後の利用拡大を視野に入れたグローバルスタンダードに準拠していることに加え、各種店舗からのアクセス頻度や取り扱うデータの増大を考慮したトラフィック制御・データアクセス制御機能、さらには高セキュリティを実現しているため。

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