(株)トプコンは、平成17年3月期決算短信(連結)の中で物流戦略を重視している。
中期的な事業戦略
事業構造の改革
今後一層のグローバル化の進展、中国をはじめとする高成長が期待できる市場への対応を視野におき、事業展開を進める。
従来からの、高い海外事業比率を支えてきたグローバル販売網は、高成長の市場への展開を重点に、一層の効率化、体制強化を進める。
生産は、中国における調達や生産の整備拡大を進め、日本、米国と共にグローバルな生産体制の充実を図っていく。
開発についても、日本、米国、オランダ、ロシア等に開発拠点を設け、開発テーマ毎に、最適地での開発を進める体制を構築し、さらに開発のスピードアップを図っていく。
生産拠点の再編
測量機器の中国での新たな生産拠点として、昨年に北京市に設立した拓普康(北京)科技有限公司(Topcon(Beijing)Opt-Electronics Corporation)における生産品目を順次拡大する。
また、医用機器においても、アライアンスを主体として、中国での生産・調達を進め、米国においても、医用機器のシステム構成品を生産しておりましたペンシルバニア州の工場を、ニュージャージー州のTopcon Medical Systems,Inc.の敷地内に移設し、生産効率を高めた。
資材調達他
大幅な製品コストの削減を目指し、海外調達の拡大や取引先の峻別等を図ると共に、資材調達手段・ツールの多様化や、生産管理・在庫管理等の諸プロセスを改善すべく、全社運動Benchmarking21(総合生産性向上)をさらに徹底して、業務改革を進めている。
対処すべき課題
サプライチェーンマネジメント(SCM)の構築を加速し、ロジスティクス関連業務プロセス・物流拠点等の改廃を進め、生産・販売・管理の全体最適を実現する情報化投資を行ない、経営効率向上・製販一体のローコスト体質を構築する。