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光英システム/ディジタル式運行記録計の技術基準見直し案に意見書追加提出

2005年05月08日/未分類

光英システム(株)は、 国土交通省自動車交通局技術安全部技術企画課国際業務室に「ディジタル式運行記録計の技術基準の見直し案」に対する意見書を追加提出した。

ディジタル式運行記録計の技術基準の見直し案は下記アドレスを参照。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/09/090422/01.pdf

追加意見書の内容は下記のとおり。

ディジタル式運行記録計の技術基準の見直し案が検討されている時に反対を表明しました。見直し案を公表する場合以下の点は、明確にすべきと考えます。この施策の有効性を明確にしないと、多額の税金を使用する意味がありません。且つ利益が上がらず経営難に苦しんでいる運送会社に多額の経費の負担を強いている以上、下記の項目の数値を明確にしていただきたい。

(1)型式認定されたディジタル式運行記録計の現在の設置台数
(2)型式認定されたアナログ式運行記録計の現在の設置台数
(3)型式認定されたディジタル式運行記録計のデータを事故が発生した時に分析した過去の回数(昨年何回、一昨年何回)、その有効性の論理、ディジタル式運行記録計が付いていなかった場合の弊害は何か?

乗用車の事故分析とトラックの事故分析を警察は区別していますか?

(4)現在、警察はディジタル式運行記録計の分析用のパソコンを何台持っているのでしょうか?
(5)行政用の共通出力端子は、昨年何回使用されましたか?
(6)現在、販売されているトラックは走行速度センサーはパルス式でパルス整合器が付いいて、ディジタル式運行記録計に入る前にデータをいくらでも改竄できることを、警察や行政監察官は知っていますか?

ここを改竄されたときは、どうやって改竄を見つけますか?

速度オバーをして走行し、入力パルスを少なくするパルス変換器を取り付けて走行して、また元に戻しておけば改竄データを見破ることは出来ません。現在、アナタコもデジタコも、いくらでも改竄できるため型式認定制度の意味がありません。かえって皆が騙されて、安全を阻害している。

(7)入力段階での速度データの改竄の防止を行うには、GPSで計測した時速、距離、時間と車両の速度センサーから得られたデータとを比較すれば、改竄はすぐに発見できます。

この方法は非常に実用的には有効です。但し、技術革新が早く、国の型式認定制度には不向きです。

運送会社の現場でドライバーや運行管理者、経営者と話す限りは、現行のアナタコ・ディジタコ・見直し案も、国民の安全を向上させる制度になっていないので、ここで見直し案を成立させると、もっと混乱を招きます。

3種類の型式認定の機器があり、その互換性はなく、型式認定メーカ間の互換性もないので運送会社は、どうしていいか判断できなくなります。

今ここで、見直し案など出さず、トラックの安全走行はどうあるべきかを根本から見直すべきと考えます。
(1)トラックメーカがやるべきこと
(2)運送会社がやるべきこと
(3)運輸行政でやるべきこと
(4)警察がやるべきこと
(5)荷主がやるべきこと
(6)環境行政としてやるべきこと
(7)道路行政としてやるべきこと
(8)都市計画として取り組むべきこと
(9)乗用車とトラックとの関係

国民の衣食住の多くを輸送しているトラックの安全は国民の安全と密接に結びついています。今回の見直し案は、国民の安全を担保する方策になっていないので反対します。
かえって、この案が採択されると、運送会社に混乱が生じてディジタル式運行記録計の普及は遅れると考えられます。

光英システム(株)
代表取締役葦津嘉雄
〒160-0023
東京都新宿区西新宿8-4-5ケイタツビル5F
TEL03-5389-3433
FAX03-5389-3431
http://www.kouei.co.jp
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