（株）コロワイドは、平成17年3月期決算短信（連結）で物流に関する具体的な施策などは下記のとおり。
中長期的な経営戦略
多業態オペレーションを効率化するため、主に特定の大都市圏（現在は東京都、神奈川県を中心とする首都圏、中京圏、関西圏、北海道主要都市）に出店を集中させた地域ドミナントと、同一サイト（ビルあるいは敷地）に複数業態を同居させるサイトドミナントの2段階ドミナント戦略を採用している。
地域ドミナントは、キッチンセンターをはじめとするロジスティック上必要な戦略だが、サイトドミナントはさらに効率化を進めるためのコロワイド独自の戦略。
効率化戦略
店舗での仕入コスト、人件費の削減、食材の廃棄ロス削減、物流管理、効率的店舗運営のために次の諸施策を実施している。
①キッチンセンターでのロス管理に貢献する発注システム
独自の発注システムによるロス管理、加工作業のスピードアップ
②キッチンセンターでの小ポーション多品種加工
③配送部門の外部委託による商品の種類と温度差に対応した物流システム
④環境負荷の低減とマネジメントの効率化
⑤人材教育
対処すべき課題
①地域密着型経営体制の構築
②売上原価率、人件費・販促費の管理の徹底
③食材調達や配送の一元化によるスケールメリットの追求
④キッチンセンターの稼働率上昇による原価コストの低減
⑤本社管理間接部門の効率化による本部経費の削減
⑥従業員教育
次期の見通し
業態と店舗網を拡大する有効な手段として引き続き積極的にM＆Aを手がけていき、キッチンセンターの稼働率の向上、粗利益率の改善、物流の合理化・管理コストの削減などの徹底を図りたいと考えている。
