三井物産（株）は、ブラジル石油公社であるペトロブラス社（Petroleo BrasileiroS.A.）とブラジル鉱物資源会社であるリオドセ社（Companhia Valedo Rio Doce S.A.）と共同で、ブラジル産燃料用バイオエタノールの同国内における輸送の事業化調査を行うことで合意に至り、この度の同国ルーラ大統領来日に際して東京で三社間の事業化調査に関する合意書を締結した。
バイオエタノールは再生可能燃料として地球温暖化ガスの削減を取決めた京都議定書における削減目標達成の有効対策として注目されている。
世界的に燃料用バイオエタノールの利用増加が見込まれる中、世界最大のエタノール輸出国であるブラジル国内の燃料用バイオエタノール輸送の最適化を図ることは、今後の安定供給や経済性改善の観点から重要な課題であると認識されている。
今回の合意書締結により、ペトロブラス社とリオドセ社が持つ燃料用バイオエタノールに関する知見やパイプライン・鉄道網等の輸送設備の有効利用による上記課題の解決に向けて三社共同で取り組むこととしており、今後の事業化調査を通じて地球温暖化対策への貢献と安定的な燃料用バイオエタノールの供給を支援する。
