京セラ(株)は、北米地区にあるCDMA携帯端末設計販売会社Kyocera Wireless Corp.(以下:KWC)を中心とした移動体通信機器事業のさらなる強化を図るため、KWCがおこなう端末の製造、
客先への配送について、最大手の委託生産専門会社であるFlextronics International Ltd(以下:Flex社、本社:シンガポール)へアウトソーシングし、これに伴い製造設備、部品在庫等を売却する。
KWCはCDMA端末の研究開発・設計・販売・マーケティングに特化し、ローエンドからハイエンド製品における市場での競争力を高めているが京セラグループは、CDMA携帯端末の開発、製造、販売をワールドワイドでおこなっており、日本、中国、北米、中南米、オーストラリア、インド等において、年間約1,300万台の製品供給をおこなっている。
事業再編によって経営リソースを研究開発・設計・販売・マーケティングに集中することで、より一層の開発力の向上を図るとともに、日本、北米、インドに有するR&D拠点の相互連携をさらに推進し、EV-DOカード等ハードの活用やプラットフォームの共通化など、シナジーによるグループの総合力を発揮し、各国の市場のニーズにマッチした製品を供給する。
KWCでは、すでにサービス部門のアウトソーシングをおこなっているが、今後、最大手の携帯端末の委託生産をおこなうFlex社をパートナーとすることにより、大幅なコスト改善によって事業強化
をおこない、収益向上を図っていく。
Flex社の垂直統合された製造モデルを活用することで経営効率を上げていく。