三菱マテリアル(株)の加工事業カンパニーは7月1日、ポーランドに超硬工具の販売会社を設立し、営業を開始した。
超硬工具の主要な需要先である自動車メーカー、自動車部品メーカーは、各社ともここ数年ポーランド、チェコなどを中心とした中東欧での生産能力増強に積極的に取組み、生産拠点も拡大している。
また、中東欧へ自動車生産が加速してシフトされるのに伴い、エンジン、トランスミッションなどの基幹部品の加工に必要な超硬工具の需要も増加している。
同社は、ポーランドにおいて、従来は代理店経由で商品・サービスの提供をしてきたが、近年日系企業の中東欧進出が著しく、より高度なサービスの提供が必要となっているため、欧州における超硬事業持株会社MMC Hardmetal Europe Holdings Gmb H(本社、ドイツMeerbusch市)などの出資により、自動車生産の拠点になりつつあるポーランド南部に販売会社を設立し、メーカーによる直接の販売体制を構築することとした。
今後ポーランドに新設する販売会社を拠点に、工具需要の伸長が期待される中東欧圏各国への地域展開の足掛かりとして、グローバルマーケットでの超硬工具の拡販を推進する。
なお、超硬事業が欧州に展開する販売拠点は、従来のドイツ、フランス、イギリス、スペイン、イタリア、ロシアに7社目となるポーランド新社が加わる。
会社名:MMC Hardmetal Poland,Sp.zo.o.
所在地:ポーランドブロツワフ(Wroclaw)市
資本金:1,650,000ズロチ(約5,150万円)
(MMC Hardmetal Holdings GmbH99%、MMC Hartmetall GmbH1%)
従業員:11名
代表者:社長田中裕
事業内容:超硬工具の販売
売上目標:5億円(2006年度)