(株)近鉄エクスプレスの平成18年3月期第1四半期財務・業績の概況(連結)の経営成績は下記のとおり。
第1四半期の貨物取扱い重量は、ハイテク関連品の減速を背景として日本発の航空輸送を中心に減少傾向で推移した。輸出航空貨物重量は前年同期に比べ0.6%減、輸入航空貨物件数は同1.1%減となった。一方、海上貨物輸送は、輸出物量で同16.8%増、輸入物量でも同23.8%増となり、順調に推移した。
日本
日本発の航空輸出貨物は、欧米向けの自動車関連品、デジタル家電品の部品、部材等の取扱いが堅調に推移したが、アジア地域を中心とした在庫調整の影響を受けて、同地域向け半導体や半導体製造装置、その他電子部品の荷動きが鈍化した。
この結果、重量は前年同期比1.6%減。航空輸入貨物は、通信機器関連の取扱いがやや低調となったが、半導体関連、デジタル家電品を中心とした荷動きが堅調に推移。取扱い件数は前年同期比0.9%増。
海上輸出貨物では設備輸送の取扱いが縮小したものの、家電製品、電子部品を中心とした一般貨物の荷動きが好調。海上輸入貨物は、家電量販店向けの夏物家電製品やパソコン周辺機器、ホームセンターなど量販店向けの雑貨品の荷動きが活発。
輸出物量は前年同期比44.1%増、輸入物量は前年同期比31.0%増となりました。この結果、国内関係会社を含めた営業収入は29,977百万円となり前年同期比7.1%増となった。
米州
米国発の航空輸出貨物が在庫調整などの影響を受けて半導体製造装置、通信機器関連品等を中心に低調な動き。重量は前年同期比8.4%減。航空輸入貨物は自動車関連品、デジタル家電品の部品、部材、ゲーム機器などで活発な荷動きが見られた。重量は前年同期比11.0%増。米州全体の営業収入は8,172百万円となり前年同期比3.6%増。
欧州・アフリカ
欧州発の航空輸出貨物が一部で通信機器関連品、アパレル関連品などの取扱いが活発であったものの、昨年後半のユーロ高の影響を受けて全般的に低調な荷動き。重量は前年同期比12.9%減。
航空輸入貨物は自動車関連品、ドイツ経由の中・東欧向けデジタル家電品の部品、部材等の動きが活発となり全体として堅調に推移し、重量は前年同期比5.8%増。欧州・アフリカ全体の営業収入は4,992百万円となり前年同期比8.4%増。
アジア・オセアニア
日本向けを含むアジア地域内での航空需要が活発となり、デジタル家電品やその部品、部材等を中心とした航空輸出貨物は堅調に推移した。重量は前年同期比5.5%増。航空輸入貨物は、昨年末より続く在庫調整の影響を受けて半導体や半導体製造装置、その他電子部品を中心に低調な動きとなり、重量は前年同期比13.4%減。この結果、アジア・オセアニア全体の営業収入は19,536百万円となり前年同期比30.2%増となった。
以上の結果、当第1四半期の連結業績は営業収入60,923百万円(前年同期比13.0%増)、営業利益1,433百万円(同24.9%減)、経常利益1,515百万円(同17.5%減)となった。