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近鉄エクスプレス/売上38.2%減、営業利益は半減

2009年11月10日/3PL・物流企業

近鉄エクスプレスが11月10日発表した2010年3月期第2四半期業績によると、売上高947億4100万円(前年同期比38.2%減)、営業利益27億7300万円(51.1%減)、経常利益29億2700万円(50.8%減)、当期利益14億7600万円(56.3%減)となった。

日本およびアジア地域で徐々に荷動きに改善が見られたが米欧地域では大きな回復が見られず、グループ全体の航空輸出貨物重量は前年同期比34.2%減、航空輸入貨物件数は21.5%減となった。海上貨物輸送は、輸出容積で21.8%減、輸入件数でも14.8%減となり、航空同様、取り扱いは前年同期を大きく下回った。

地域別にみると日本における航空輸出貨物は、中国の内需拡大策の影響や在庫調整の一巡もあり、台湾、中国向けを中心に液晶関連品の部材や電子部品などで活発な荷動きが見られたが、その他の地域向けでは緩やかな回復にとどまり、取扱い重量は29.4%減となった。

航空輸入貨物は、アジア発を中心に半導体、電子部品、液晶関連品で物量の減少幅が縮小し、取扱い件数は17.1%減となった。

海上輸出貨物では、建設機械や化学品の荷動きが好調であったものの自動車関連品などの取扱いが減少し、輸出容積で8.1%減となった。

海上輸入貨物では、アパレル品や雑貨、自動車部品などが減少し、取扱い件数で8.0%減だった。この結果、国内関係会社を含めた日本の売上高は439億9800万円となり31.7%減となった。

米州における航空輸出貨物は、一部で液晶関連品の部材などのスポット貨物が見られたが半導体や自動車関連品などでの物量の落ち込みが大きく、取扱い重量は33.0%減となった。

航空輸入貨物も、期初から大きな回復が見られず、取扱い件数で25.4%減となった。

海上貨物は、輸出容積で9.9%減、輸入件数で11.0%減だった。この結果、米州全体の売上高は131億1800万円、40.2%減となった。

欧州・アフリカにおける航空輸出貨物は、石油プラント関連の出荷が順調に推移した一方、エレクトロニクス関連の既存顧客を中心に輸送需要が大きく減少し、取扱い重量は38.0%減となった。

航空輸入貨物では、一部で自動車関連品などのスポット貨物があったが、主な輸入先である日本からの荷動きに大きな回復が見られず、取扱い件数は23.8%減だった。

海上貨物は、輸出容積で12.3%減、輸入件数で14.0%減となった。この結果、欧州・アフリカ全体の売上高は86億9500万円、44.6%減となった。

東アジア・オセアニアにおける航空輸出貨物は、米欧向けを中心とした外需の減少を背景に生産調整が多くで見られ、エレクトロニクス関連品などの物量が落ち込み、取扱い重量で42.2%減となった。

航空輸入貨物は、中国での内需拡大策により液晶関連品を中心に一部で活発な荷動きがあったが全体的な回復には至らず、取扱い件数は23.7%減となった。

海上貨物も落ち込み、輸出容積で27.6%減、輸入件数で22.7%減となった。この結果、東アジア・オセアニア全体の売上高は238億300万円となり44.0%減となった。

東南アジア・中近東における航空輸出貨物は、荷主の生産調整が多くで見られ、取扱い重量は25.6%減。航空輸入貨物は、エレクトロニクス関連の部品・部材の入荷が低調で、取扱い件数は21.0%減となった。海上貨物は、輸出容積で26.0%減、輸入件数で16.7%減。この結果、東南アジア・中近東全体の売上高は76億6900万円、38.9%減となった。

通期業績予想については売上高2020億円、営業利益79億円、経常利益81億円、当期利益45億円の見通し。

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