(社)日本通信販売協会は、2004年度の売上高の概要をまとめた。
2004年度の通信販売業界全体の売上高は、推計で3兆400億円となった。前年度の2兆7,900億円に比べて、2,500億円の増加であり、調査開始以来の最高額となっている。
また、対前年度の伸び率は9.0%であるが、1991年以降の伸び率としては最高値を記録している。
一方、日本通信販売協会会員社の売上高の合計は2兆2,700億円で、4.1%増加した。前年度と比較可能な企業では、専業は4.3%、兼業は6.8%の増加した。
また、取扱商品が多岐にわたる総合通販企業とワンカテゴリーの商品を中心に取り扱ういわゆる単品通販企業を比較すると、前者の伸び率は-2.0%、後者は+9.3%と格差がみられた。
なお、上位10社の売上高は、おおよそ9,012億円で会員社全体の売上高の39.7%を占めている。
売上規模別に前年度と比較すると、年商10~40億円未満の企業の平均売上高のみ昨年度と同じ水準で、それ以外の階層(年商10億円未満、同40~100億円未満の企業、同100~300億円未満の企業、同300億円以上の企業)では軒並み増加傾向ある。