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富士写真フイルム/国内生産体制再編

2005年09月04日/未分類

富士写真フイルム(株)は10月1日、事業構造の変化に対応した、より効率的で競争力の高い生産体制としていくため、写真感光材料(以下:感材)やフラットパネルディスプレイ(以下:FPD)材料の生産拠点である足柄工場と小田原工場の組織を機能毎に一元化して、新たに「富士フイルム神奈川工場」として、統一的なオペレーションのもとで一体運営していく体制に再編する。同時に現在の足柄工場の感材の加工ライン部門を全面的に生産子会社である(株)エフ・ピー・エムに移管し、生産体制の合理化を進める。富士フイルムは、デジタル化の進展やカラーフィルム需要の減少等の事業環境の変化に対応し、さらなる成長軌道にのせるための中期経営計画Vision75を立案し、新たな事業戦略と構造改革の一層の推進を図っている。研究開発・購買・生産・販売・流通にいたるすべてのプロセスで体制の見直しと再編、効率化を追及してきたが、このたび、生産の構造改革の一環として、一層スリムでコスト競争力のある生産体制を作り上げ、現在成長の柱となっているFPD材料製品の生産体制強化をはかるため、工場間での組織再編を行う。足柄工場は、創業以来、カラーフィルムや印画紙など感材の支持体・乳剤の製造から、塗布・加工までの一貫生産を行ってきた一方、事業拡大の続くFPD材料である偏光板保護フィルム「フジタック」の開発・生産も行ってきた。小田原工場も、硝酸銀・カプラーなどの感材の原料、現像用薬品を生産する一方、「フジタック」をさらに高機能化した、液晶パネルの視野角を拡大する「WVフイルム」、液晶パネル表面の反射防止フィルムである「CVフイルム」などFPDに不可欠な材料の新素材の合成から塗布・加工までの生産を行っている。これまでもそれぞれの工場において、組織再編、効率化施策を推進してきたが、さらに推し進め、新たな生産再編を行う。新生・神奈川工場は日本・オランダ・アメリカの世界三極での感材生産の中心として全体をコントロールする役割を担い、感材需要の変化に対応する最適な体制を構築する。今回の加工ライン部門の全面子会社移管をはじめとして、今後さらに合理化を進め、生産数量の変動に対しても安定品質かつ安価な製品を提供できる生産体制を構築して利益を確保し、全世界での感材のシェアアップに繋げて更なる利益の拡大を目指す。新工場は、2工場の組織を統合して一体運営していくことで、組織のスリム化と共に、重点資源配分を柔軟に進められる機動的な体制に改め、感材に関わってきた技術者、オペレーターの一部をFPD材料の開発・生産にシフトし、新製品開発の加速に繋げていく。さらにFPD材料は、生産子会社で、すでに稼働中の静岡県の富士フイルムオプトマテリアルズ(株)、現在建設中の熊本県の富士フイルム九州(株)と合わせて、新工場に生産管理機能を一元化し、生産数量のさらなる増大に円滑に対応する。今回の国内工場の生産再編は、グローバルレベルでの生産体制の再編成の一環であり、今後更なる見直しを進め、コスト競争力強化による収益性の向上を図っていく。

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