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ニチレイ/低温物流事業の通期売上高2.6%増、営業利益3.2%減

2009年05月12日/決算

ニチレイが5月12日発表した2009年3月期連結業績によると、低温物流事業の売上高1423億4500万円(前年同期比2.6%増)、営業利益82億3100万円(3.2%減)となった。

事業別にみると、物流ネットワークの売上高721億8700万円(1.8%増)、営業利益18億6700万円(15.2%減)。スーパーマーケットの物流センター業務や百貨店物流業務などの既存事業が順調に推移。前期に開始したコンビニエンスストア店舗配送業務や青果センター業務が増収に寄与。各物流センターでの作業効率や運送効率の改善に取り組んだが、燃油サーチャージ負担によるコスト増加、下半期に入ってからの運送需要の低迷などの影響により営業利益は減少した。

地域保管事業の売上高は461億6800万円(4.5%増)、営業利益49億5400万円(0.5%増)。下半期に入り荷動きが鈍化し入出庫量が急激に減少する業界環境のなか、継続的に地域密着営業を展開し年間を通して業界を上回る在庫水準を維持。前期と同期に稼働した新物流センターが増収に寄与した。徹底したローコスト運営に努めたものの、新物流センターの稼働に伴う初期費用負担や関西地区にある老朽化物流センターの一部を閉鎖した影響などにより営業利益は前期並みになった。

海外事業の売上高は223億5800万円(0.1%減)、営業利益16億5000万円(5.0%増)。欧州(オランダ・ドイツ・ポーランド)地域では、原産地のハリケーンの影響により果汁の搬入量が減少したものの、ブラジルからの輸入鶏肉の取扱いが大幅に増加したことなどにより、オランダ・ドイツでの運送・通関業務と保管事業が好調に推移、外貨ベースの売上高・営業利益は前期を上回った。

ユーロ安(円高)の影響により円換算後の売上高は前期並みにとどまった。中国(上海)では、積極的な集荷活動の展開によりコンビニエンスストア店舗配送業務と外食産業(日系企業)などの配送業務の取扱いが伸長し増収。前期に実施したセンター集約効果や物流品質の維持・向上と徹底した車両の有効活用が利益率の改善に寄与し、増益となった。

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