LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

大日本印刷/ICタグ・ピッキングカート開発

2005年09月11日/未分類

大日本印刷(株)は、物流センターの倉庫や店舗のバックヤードなどにおける入出庫作業や棚卸作業を、ICタグを使って効率化する「ICタグ・ピッキングカート」を開発した。ピッキングカートの製造は、島津エス・ディー(株)が協力。ICタグ・ピッキングカートは、可動式のICタグ読み取り機能付きカートで、入出庫や在庫の商品情報と連動し、ICタグを取り付けた商品をカートの台に載せるだけで、入出庫や棚卸時の確認・検品作業が行える。運用方法は、作業担当者のICタグまたはバーコードをリーダで読み取り、担当者を登録し、画面に表示された「入荷作業」「出荷作業」「棚卸作業」からタッチパネルの方式で作業選択する。入荷伝票または出荷伝票に印字されたバーコードを読み取り、入出庫や棚卸の商品情報を、データベースから無線LANを通じてパソコンに表示し、ICタグが付いた商品をカートの台に載せ、画面上の商品との確認・検品作業を行う。特長固定された作業台での確認・検品作業に比べ、移動できるカート型にすることで、自由度が高く、効率的な作業を実現。従来の目視やバーコードの確認・検品と異なり、カートに乗せるだけで複数の商品を同時に確認することができるため、作業負荷を大幅に低減することができる。大容量バッテリーと高出力ICタグリーダを搭載しており、商品に付いたICタグの読み取りをスムーズに行える。作業を行う環境や状況に応じて、1つのICタグリーダを、手に持って使用する「ハンディ型」、カートの内部に収納して使用する「据え置き型」の、2つのパターンで使用することができ、効率の良い検品や棚卸が行える。狭い場所での検品や、マネキン、ハンガーなどに掛かっている洋服などの棚卸の場合は、手に持って作業できるハンディ型リーダとして使用し、段ボールなどに梱包されている商品を確認しながらの検品や、大量の商品を読み取る場面では、両手を使える据え置き型リーダとして使用できる。衣類、小物、雑貨、書籍などさまざまな商品は、メーカーから物流センター、物流センターから店舗などへの入出庫時や、棚卸時に、確認・検品作業が行われ、伝票と商品を照らし合わせて、商品1点ずつを確認しており、多くの時間や手間が必要であり、その業務負荷が課題になっている。経済産業省の実証実験では、個品にICタグを付けることで、アパレル分野での入出庫や棚卸作業時間が、従来の1/2から1/3へと大幅に短縮されることが実証され、財布や定期入れ、名刺入れなど、箱に入った形で納品・在庫される小物類は、開封の手間など、非接触で読み取りが行えるICタグを使用する効果が大きく、今後導入に向けた動きが本格化することが期待されている。同社は、流通やアパレル、書籍、食品など、ICタグ活用に向けた各種実証実験へ数多く参加、各業界や個別企業との実証実験から、運用上の課題を抽出するとともに、検品や棚卸作業を行っている担当者からの要望をまとめ、作業性に優れ、さまざまな環境での使用できる「ICタグ・ピッキングカート」を開発した。流通やアパレルなど、検品や棚卸作業を行っている企業に呼びかけ、今回開発した「ICタグ・ピッキングカート」を、実際の作業現場での使用などを行う、共同のテストマーケティングを進め、テストマーケティングで、カートの形状、大きさ、搭載するシステムなどの検証および改良を行い、来年春の事業化に向けた活動を行っていく。

関連記事

未分類に関する最新ニュース

最新ニュース