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大日本印刷/ICタグを用いた物流管理の実験施設開設

2006年05月22日/IT・機器

大日本印刷(株)(以下:DNP)は、ICタグを用いた物流管理の実験施設「ICタグSCMソリューションテストセンター」を、東京都板橋区に開設した。

施設で顧客企業の物流環境を再現し、検証することにより、最適なICタグとリーダーの選定や環境設定を行い、ICタグを用いた物流管理システムの円滑な導入を支援する。

DNPは、平成16年から順次評価用機器の導入を開始し、物流環境での評価方法の開発に着手しました。以来、実験を重ね、技術とノウハウを蓄積することで、ICタグ導入に向けた現場環境のシミュレーションテストの手法を確立し、当施設の開設に至った。

施設は、物流の現場を再現し、UHF帯をはじめとする各種ICタグの読み取り実験等を行い、ICタグ、リーダーの選定や環境設定を行うことを目的としている。

施設内には、コンベヤ、パレット、フォークリフトなどを設置しており、実際の物流業務の主要な場面を再現することができる。

コンベヤはベルトタイプ、ローラータイプ、チェーンタイプなど、主要な方式を用意しており、各種コンベヤでの読み取り率の比較などを行うことができ、コンベヤは、ICタグのテスト施設として国内最速の180m/分まで対応することができ、ICタグを読み取るときの通過スピード、リーダーの角度、荷物へのICタグの貼付位置、荷物の間隔の最適化など、さまざまな要素についての検証を行うことができる。

同施設での実験データをもとに選定したICタグとハードウェアの提供、設置、設定などを行い、顧客企業の物流環境に最適な物流管理システムの構築支援を行っていき、ICタグシステムの普及を加速させるために、実証実験で得られたノウハウを顧客企業に開示し、提供する。

製品の入出荷管理や、搬送器具管理など、ICタグを用いた物流管理システムで、初年度3億円、平成22年度には20億円の売上を見込んでいる。

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