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高島屋/ICタグ商品管理システム導入

2005年09月28日/未分類

(株)高島屋は9月28日、NTTコムウェア(株)のICタグ商品管理システムを東京店、新宿店、横浜店3店の婦人靴売場における本格運用を開始した。高島屋では、ICタグを活用した商品管理システムの有効性を調査・検討した結果、複数の百貨店で採用されているNTTコムウェアの商品管理システムを導入することで、顧客サービスと売上の向上が期待できると判断したもので、高島屋においてICタグを活用したシステムの導入は、今回が初めて。百貨店の婦人靴売場は、在庫の確認で顧客を長時間、待たせしてしまうことや、混雑時の対応遅延により販売機会を損失することなどがあげられる。また多品種少量商品を扱う百貨店では、欠品なく適正な数量を確保する「在庫管理の適正化」が、大きな課題となっていた。これら、販売機会損失の削減と在庫の適正化において、ICタグによる商品管理が有効であることは、昨年度に実施された実証実験からも証明され、高島屋では複数の店舗にまたがって在庫情報を共有することで、「在庫が店舗にないとき、PDAにて自社の他店舗の在庫を照会して翌日には取り寄せるといった顧客サービスの向上」「店舗間の統合的な在庫管理による特定の店舗に在庫が偏らない在庫の適正化」を実現する。NTTコムウェアが提供するシステムは、百貨店が行う入荷検品、棚調べ、接客中を含めた在庫確認に加え、店頭に設置された専用端末により顧客自らが在庫の確認を行うことができ、検品、棚調べといったバックヤードの業務は、ハンディターミナルで靴箱に取り付けたICタグを読み取ることで行う。さらに、接客中の店員による在庫の確認は、PDAで靴に取り付けたICタグの情報を読み取ることで行うことができる。在庫確認等で得られた商品の履歴情報は、バックヤードPCでリアルタイムに参照することができ、照会数が多かった商品の情報が蓄積されるため、人気度や注目度といった今まで入手できなかった情報をマーチャンダイジングに活用することが可能となる。百貨店の取引先である卸に対しては、出荷検品、出荷情報作成の機能を提供することで、百貨店とその取引先に対しサプライチェーンでのフロースルーシステム提供を実現している。NTTコムウェアは、オートIDセンター(現EPC global)のテクノロジー・ボードに2002年から参画し、オートIDの研究・標準化活動の成果として、国内でも最先端であるEPCgloba準拠の「RFIDミドルウェア」を開発した。この「RFIDミドルウェア」は、2003年に大日本印刷(株)他との「コンテナ物流管理」実験で、認識率99.9%以上という好結果を得ていた。さらに、2004年には各種実証実験において、その有効性や効果を実証するとともに、流通・小売業を中心とした業界への適用に向けたノウハウも蓄積し、現在では、他システムとの連携や大量データの円滑な制御、高セキュリティの確保など、完成度の高いシステムへ発展している。今回、高島屋では主要3店舗同時に本格運用が開始されのは、B2BサプライチェーンでのICタグシステムの導入においての課題として、(1)ICタグの価格、(2)ICタグの装着作業を軽減させるICタグ形状の工夫、(3)ゲート型リーダ、スマートシェルフの活用といった新たなハードの導入、(4)UHF帯の活用、(5)EDIやCPFRと連係した情報流通基盤の構築などがあげられるが、NTTコムウェアはユーザ企業やハードベンダなどと協力し、これら課題の解決を積極的に推進し、B2BサプライチェーンでのICタグシステムの実運用の先鞭をつけた。http://www.nttcom.co.jp/rfid/

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