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NTTコムウェア/百貨店の婦人靴流通でICタグ実証実験

2007年01月24日/IT・機器

NTTコムウェア(株)は1月22日、日本百貨店協会と連携し、経済産業省主導の「電子タグ活用による流通・物流の効率化実証実験」を開始した。婦人靴を対象に、メーカ・卸売・百貨店店頭までの製配販サプライチェーンの効率化と、タグ収集情報を活用したサプライチェーンの高度化を目的に、電子タグを商品製造工程から貼付する「ソースタギング」の検証を行う。

NTTコムウェアと日本百貨店協会は、2004年度から経産省主導の電子タグ実証実験を婦人靴売場で実施し、2005年度には三越、阪急百貨店、高島屋で実運用が開始されており、現在では14店舗で実用化している。

しかし、流通過程の物流センターで電子タグ貼り付けを行うための人的コストが課題となっており、これを削減するためにソースタギングの実現と、ソースタギング導入を容易にする環境作りが必要としている。また、電子タグのB to Bでの利用拡大を推進するための標準化も課題に上っている。

実証実験は、ソースタギングの実用化検証と導入の裾野を広げる共同利用型システムを検証。靴箱にある既存のバーコードシールに電子タグを埋め込む。

これによりサプライチェーン全体での、検品作業の削減や伝票作成の自動化といった効果を検証。共同利用型システムでは、導入コストの削減やタグ収集データのマーチャンダイジング活用について検証・検討する。共同利用型システムでは、B to B利用であることを踏まえ、ユーザー管理やセキュリティ管理、性能保証についての必要な仕組みを検証する。

NTTコムウェアは、オートIDセンター(現 EPCグローバル)のテクノロジー・ボードに2002年から参画し、オートIDの研究・標準化活動の成果として、国内でも最先端であるEPCglobal準拠の「RFIDミドルウェア」を早期に開発。

この実績を踏まえ、2004年度に百貨店業界の経済産業省実証実験を行い、その後三越、阪急百貨店、高島屋の3百貨店に対し、実験成果を元に開発した婦人靴での電子タグ商品管理システムを提供している。

今後は、新たに4百貨店で利用拡大に向けた実証実験を行い、実験をすぐに実運用につなげるために、システム面の課題解決、普及活動を行う。具体的には、信頼性・可用性・拡張性に優れた共同利用型システムの実用化を2007年度に行い、ソースタギングやハード面の技術課題の解決について検証を進める。

また、タグ収集データをマーチャンダイジングで活用し、CPFRにつなげていく仕組みについても検討を重ねる。

なお、今回の実証実験は(株)小田急百貨店、(株)京王百貨店、(株)高島屋、(株)東急百貨店、(株)三越、(株)阪急百貨店、(株)井筒屋の7百貨店19店舗の協力を得て実施する。

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http://www.lnews.jp/2007/01/22053.html

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