(株)キユーソー流通システムの平成17年11月期第3四半期財務・業績の概況(連結)の経営成績は下記のとおり。
食品物流業界は、物流アウトソーシングニーズの高まりによる受託機会が増加する一方で、同業他社との価格競争による収受料金の低下、燃料価格の上昇と品質および環境対策に対するコスト負担が増加し、依然厳しい経営環境が続いている。
このような状況のもと、同社グループはアセット型3PLの営業の強化をはかり、既存顧客の業務拡大と食品メーカー等新規顧客の業務を受託した。
また、全地球測位システム(GPS)・運行記録計(デジタコ)の活用したエコドライブの推進による燃料費削減と、倉庫作業および運送の効率化によるローコスト化を推し進めたが、新規顧客の立上費用と既存顧客の物流デポ再構築費用の増大、燃料価格上昇による燃料費増加の影響をうけ、利益面は厳しい状況となった。
以上の結果、連結業績は、営業収益960億6百万円(前年同期比6.4%増)、営業利益20億4百万円(同23.0%減)、経常利益20億24百万円(同19.1%減)、四半期純利益8億30百万円(同20.2%減)となった。
当第3四半期の業績開示と同日に、平成17年1月11日付平成17年11月期通期業績予想(連結・個別)について、営業収益1,243億円を1,280億円、経常利益37億50百万円を30億円、当期純利益16億30百万円を12億50百万に修正している。
今回の修正は、売上高はコンビニエンスストア等の小売事業者や食品メーカーの受託拡大により、前回発表予想を上回る見込み。一方、燃料価格の上昇、新規顧客の立上費用と既存顧客の物流デポ再構築費用が増大したことから、経常利益および当期純利益ともに、下回る見込み。