ザ・プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニー(米国)は、同社が申請していたジレット社の買収についてFTC(米連邦取引委員会)から承認を得た。
「我々は、いよいよ、今回の買収を完了させ、ジレット社と統合できることに非常に興奮している」とP&G社の取締役会会長、社長兼最高経営責任者であるA・G・ラフリーは述べている。
「ジレットが加わることにより、10億ドルを超える規模のブランドの数が22に拡大するとともに、新規製品分野への参入、素晴らしい製品を消費者に届ける新しい機会の創出、カスタマーへの卓越した価値の提供、そして株主価値の向上を図ることができる」としている。
承認プロセスのひとつとして、FTCは両社でビジネスが重複するいくつかのカテゴリーについて、事業売却を要求した。
買収手続き完了前に、すでにP&Gは電動歯ブラシ「スピンブラシ」事業の売却を要求されており、今月の初旬にスピンブラシ事業をチャーチ&ドワイト社(Church&Dwight)に売却することを発表した。
今回の手続き完了後、P&Gはジレット社の「レンブラント」(オーラルケア製品群)、「ライトガード」(制汗剤)事業を売却し、P&Gは「ライトガードブランド」の購入企業に「ソフト&ドライ」、「ドライアイデア」を一緒に売却することを検討しており、今回要求されたこれらの事業の売却について今年の10-12月期中に進展させる見込み。
これにより、現在までに米国ならびにヨーロッパ当局での承認を得たことになり、この買収について10月1日に完了させることとなった。