ドイツポスト・ワールドネットは今後、欧州事業に10億ユーロ（約1400億円）以上を投資する。同社関連のDHLエクスプレスのサービス拡充が目的で、投資対象は各種インフラ整備、IT関連、消費者対応関連など。2008年末までに欧州全域を事業エリアとしてカバーし、顧客窓口についても計3万カ所に増やす予定で、2007年までには2万か所を整備する。
3万カ所のうちの多くは「SERVICEPOINTS（サービスポインツ）」と呼ばれる窓口で、既に欧州7カ国のスーパー、鉄道駅、小売チェーン、両替所に設置している。
イタリア、スペイン、英国、スウェーデン、ポーランド、オランダ、スイスの各国では、小包などの発送と受領がサービスポインツで行えるようになっている。ここで提供している簡便なサービスとして、貨物を2つのサイズに分類とし、包装も行う「DHLEXPRESS4YOU（DHLエクスプレス4ユー）」がある。
DHLエクスプレスのドイツ・欧州担当幹部は「当社は消費者サービスを向上させるため、顧客に近い場所へのサービスポインツの増設を重視しており、今回も拡充していく方針だ」としている。（翻訳）
