凸版印刷(株)と(株)サトーは、米インターメック社からRFIDに関する特許ライセンスを取得するため、同社と包括的な特許ライセンス契約を締結した。
今後、両社はグローバルな市場をターゲットにインターメック社の特許を活用したRFID関連商品の開発を行い、相互に補完し合い、製品ラインナップの拡充を図るとともに、国内外においてRFID利用を図る顧客が安心して調達できる製品供給体制を協力して整える。
インターメック社は米国を中心にRFIDに関連する特許を200件以上保有しており、特にこれらの特許にはEPCグローバルで採用のUHF帯ICタグなどに関する基本的特許が多数含まれている。
凸版印刷は、国内を中心にこれまでICタグの先進ユーザーにICタグを中心に提供を行い、サトーは国内外の先進ユーザーにプリンタを中心にRFID関連機器、サプライ製品の提供を行ってきた。
今後、米ウォルマート社を筆頭とするグローバルな流通分野をはじめ、国内外の幅広い分野でICタグ導入の動きが急速に拡がると予想されることから、両社はインターメック社が期間限定で提案した「RFID Rapid Start Licensing Program」に参加した。
これにより凸版印刷はICタグについて、サトーはプリンタをはじめとするRFID関連製品について、同社と包括的な特許ライセンス契約を締結した。「RFID Rapid Start Licensing Program」には国際的に主要なRFID関連ベンダーが参加している。
特許ライセンス契約の内容
■凸版印刷
1）取得範囲
インレット（ICとアンテナからなる部品）および、タグの製法、設計、機能、外観、用途などに関わる94件の特許
2）ライセンシー
凸版印刷を代表として、トッパンフォームズ、トッパンレーベル、TMP（旧社名：東京磁気印刷）の4社がトッパングループとしてライセンスを取得。
■サトー
ポータブル型および、デスクトップ型RFIDプリンタの技術、性能に関わる約50件の特許に対して、全世界におけるサトーグループの子会社がライセンスの適応範囲となる。
