日本貨物鉄道(株)は、「IT-FRENS&TRACEシステム」の平成17年10月からの全面稼動に伴い、業務の効率化と完全移行のため、平成18年1月10日からコンテナ荷票を廃止する。
コンテナ荷票は、コンテナの荷札ともいうべきもので、貨物を円滑、迅速正確に目的地まで移動させるために使用するもので、昭和34年の鉄道コンテナ輸送開始時から今日まで、コンテナの行き先を示す帳票として全てのコンテナ(空コンテナを除く)に使用し、コンテナの行き先、中継(乗り換え)駅と列車番号が表示され、フォークリフト荷役に対する作業指示帳票として使われてきた。
しかし、荷票は紙質により紛失しやすい等の欠点があり、情報伝達手段のIT化が望まれ、「IT-FRENS&TRACEシステム」の稼働により、どのコンテナをどの列車に積載するか、駅構内のどの位置にどのコンテナがあるか、誰が・いつ・どのコンテナを持ち出したか、といった情報をリアルタイムでフォークリフト荷役作業時に伝達することが可能となったため、廃止する。