ドイツポスト・ワールド・ネットは、英エクセル買収の手続きを完了した。航空貨物、海上貨物、ロジスティクスで世界最大級企業が誕生したことになる。
買収については、11月中旬にエクセルの株主が既に承諾しており、同社の全株式がドイツポスト側に移行した。両社を合わせた従業員数は約50万人、年商は約550億ユーロ（7兆6120億円）に達する。
両社ロジスティクス部門は統合されて、従業員15万人の規模となり、エクセルCEOのジョン・アラン氏が統括する。同部門の本拠地はロンドン近郊のブラックネル地区となり、DHLのブランド名で運営される。
買収に伴い、ドイツポスト・ワールド・ネットは、エクセル株1株あたり900ペンスの現金と0.25427相当のドイツポスト株を払う。結果、12月13日現在の契約額は、エクセル株1株あたり1237ペンス（18.35ユーロ）、総額56億ユーロとなる。
現在、ドイツポストはロジスティクス部門の統合について段階的に作業を続けており、最終的に完了するまでには2、3年かかるとみている。2008年には、同部門の年間総費用が2億2000ユーロとなる見込み。
買収に伴い、ドイツポストは2005年度の売り上げおよび利払い税引き前利益（EBIT）の最低到達目標を36億ユーロから37億ユーロに引き上げた。（翻訳）
