三井倉庫(株)は、関西支社北大阪事務所(大阪府摂津市)が新たな物流拠点として竣工した。
同事務所は、旧三島事務所を再開発したもので、約15,900m2の敷地に各々3階建の西館と東館の2棟合わせ28,874m2の延床面積をもつ大型物流拠点として、名称を北大阪事務所に改めた。
「効率化」「安全性」「環境にやさしい倉庫」を基本コンセプトに稼動した同倉庫には、最適物流創造企業を目指す先鋭倉庫施設として、次のような機能と役割が大いに期待される。
効率化
近年の倉庫業を取り巻く事業環境は変化しており、同倉庫施設は保管型と流通型のお客様ニーズに柔軟に対応できるよう、建物のレイアウトに工夫を凝らすとともに、効率的な荷役機械設備等を備えた、効率化を追求した最新型物流施設。
安全性
定温・定湿機能を備える国土交通省認定のトランクルームには、生体認証(手のひらの静脈)方式による入退出管理システムを導入するなど、全館、全構内機械警備は勿論、万全な保管管理体制が徹底されており、美術品をはじめとする文化財の保管にも適する安全・確実なスペースを提供。
環境
同倉庫は、超高効率型変圧器やエコアイス方式の空調設備などの省エネ設備を備え、環境への負荷軽減を配慮した物流施設。
さらに、同施設を大阪府の北東に位置する総合効率化計画の拠点として、交錯する輸送網と散在する物流拠点の集約化に取り組んだ結果、二酸化炭素排出量を2割削減できる点が評価され、国土交通省より「流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律」に基づく優遇措置などが受けられる認定を取得した。