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農林水産省/ユビキタス食の安全・安心システム開発事業実証試験

2006年01月22日/IT・機器

農林水産省は、「食の安全・安心システム」を開発し、食品のトレーサビリティ・システムの効率的な普及を狙いに「携帯音声入力による生産者・事業者・消費者にやさしい食の安全・安心システム開発実証」の実証試験を行う。

実験概要
団体名:全日食チェーン商業協同組合連合会
実施場所:
生産=JAちばみどり(銚子、旭)、JAしおさい波崎、JA西邑楽、JA新田郡、JA南駿西浦
流通=北足立市場、大田集配センター、中京集配センター
店舗=全日食チェーン加盟30店舗(関東25店舗、中京5店舗)
品目:大根、キャベツ、トマト、ほうれん草、やまといも、いちご、きゅうり、ピーマン、白菜、みかん
試験期間:平成18年1月18日~1月27日、平成18年2月1日~2月10日
公開試験:平成18年1月26日13:00~14:30、ケンゾーウエスト

本開発実証は音声認識技術を利用した農作物の生産履歴管理システム、2次元コードと電子タグを利用した流通履歴管理システムから構成されており、農作物の生産履歴と流通履歴の情報の一元管理を行い、生産者から集荷団体、市場・流通センターを経て店舗、消費者までの食品トレーサビリティを実証するもの。

実施内容
・生産段階では、携帯電話を利用して、作物の栽培状況や、農薬の使用状況等を音声で入力し、蓄積されたデータをトレーサビリティセンターから生産履歴情報として生産者に送信することにより、生産履歴記録作業の簡便化を図る。さらに、農薬等の栽培基準遵守支援情報をその場で生産者にフィードバックすることにより、適切な栽培活動を支援する。

・流通段階では2次元コードと電子タグを利用して入出荷情報を効率的に記録し、各流通段階の履歴情報がトレーサビリティセンターの流通履歴管理システムに蓄積されて、食品のトレーサビリティを可能とする。電子タグはUHF帯の電子タグを利用し、入出荷作業での一括読取りによる作業効率の向上も検証。
・店舗・消費段階では、消費者は商品に貼付された2次元コードを、店頭に設置したタッチパネル端末や携帯電話で読み取り、食の声広場システムにアクセスする。「食の声広場」では生産履歴情報や流通履歴情報を閲覧し、音声を使用して商品や本システムに対する消費者の声のフィードバックができる。これにより、生産者・事業者・消費者をつなぐ双方向の食のコミュニケーションが可能となり、食の安全・安心の高度化を図る。

協力団体
JAちばみどり(千葉県)、JAしおさい波崎(茨城県)、JA西邑楽(群馬県)、JA新田郡(群馬県)、JA南駿西浦(静岡県)、東京都北足立市場、東京千住青果(株)、富士通エフ・アイ・ピー(株)

問い合わせ
農林水産省
消費・安全局消費・安全政策課
担当:萩原、山本
電話03-3502-8111(内線3076、3077)
03-3502-8503(直通)

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