富士物流(株)の平成18年3月期第1四半期の経営成績は下記のとおり。
平成15年5月に発表いたしました平成15年度から平成17年度までの3ヶ年の中期経営計画の最終年を迎え、さらに取り組みを強化している。
「心のこもったロジスティクスサービスのフロント・ランナーズ」として「お客様の物流革新を一括して引き受ける」ことを基本理念に掲げ、お客様にご満足いただける物流サービスを届けることにより、物流業界で存在感のある会社となることを目指すとともに、当社の事業分野とその拡大戦略をより鮮明にし、業容の拡大に積極的に取り組んだ。
平成17年5月、セイコーインスツル(株)(以下:SII)、エスアイアイ・ロジスティクス(株)(以下:SLC)とTFロジスティクス(株)と、SIIの事業に付随する物流業務に関する資本提携・業務提携契約を締結した。
この提携契約に基づき、同年6月、SIIの保有するSLCの普通株式のうち発行済株式総数の60%を取得し、同社を子会社化した。
営業収益は、前年同期より4億52百万円増加し、94億9百万円(対前年同期5.1%増)で、富士電機グループ向けは、前年同期より22百万円増加し、46億82百万円(対前年同期比0.5%増、構成比49.8%)となった。
自動販売機の取扱高が増加するとともに昨年下期に受注したプラスチック成形品の調達物流が堅
調に推移したが、発電変電プラントの海外輸出案件などの輸送量が減少し、横ばい。
富士電機グループ向け以外の顧客は、前年同期より4億29百万円増加し、47億27百万円(対前年同期比10.0%増、構成比50.2%)。増加額のうち、当期より連結子会社となったSLCの影響額は4億31百万円であり、SLCの影響額を除くと、前年同期より1百万円減少し、42億95百万円(対前年同期比0.04%減)となる。
工業用ミシンおよびIC実装機の取扱高が増加するとともに、コンピュータ保守部品の補給センターの運営業務やプラスチック成形品の調達物流業務を新たに受注したが、前年同期受注した電子機器メーカー、新紙幣対応関連業務等のスポット業務の終了により横ばいとなった。
営業利益は、倉庫賃借料等の営業原価および営業活動強化のための人件費等諸経費の増加により前年同期より2億減少し、79百万円(対前年同期比71.6%減)となった。
経常利益は、前年同期より2億9百万円減少し、77百万円(対前年同期比72.9%減)。当期純利益は、前年同期より1億46百万円減少し、2百万円(対前年同期比98.3%減)。